小樽市消防本部 落雪や安否確認など建物救助で46件増

 小樽市消防本部では、1月11日(火)に、2021(令和3)年においての火災等発生状況について(速報値)公表。救助出動件数が昨年よりも46件も大幅に増加し、救急出動に関しても2020(令和2)年に5,000件台に減少したが、再び6,000件を上回った。

 

 救助では、火災や交通事故・水難事故・建物事故などで出動し、2020(令和2)年より46件増の138件となり、中でも、誤報を含む落雪事故や建物の中の人の救助など、その他が34件増の58件を占めている。

 

 落雪事故に関して、昨年は3件だけで例年よりもかなり少なく、今年は昨年よりも10件多い13件で、建物の中にいる人との連絡が取れないなど、誤報を含めた救助も増えた。

 

 1月に入ってから落雪に関連した出動が目立ち、今シーズン(令和3年12月〜令和4年1月現在)までで、すでに2021(令和3)年と同数の13件に達している。

 

 火災発生件数は、昨年と比べて1件増の40件、昨年はなかったが、林野火災と船舶火災が1件ずつあった。

 

 死者に関しては、3月・4月に発生した火災で、昨年の1名から1名増の2名となり、負傷者も3名増の9名となった。

 

 火災の原因として、2020(令和2)年はコンロによるものが多かったが、2021(令和3)年はたばこによるものが一番多かった。疑いも含めて放火による火災も2020(令和2)年は4件、2021(令和3)年は2件だった。

 

 救急に関しては、2020(令和2)年に9年ぶりに6,000件を下回ったが、2021(令和3)年は528件増の再び6,392件となった。

 

 その要因として、昨年は新型コロナウイルス感染症拡大のため、衛生意識の向上と不要不急の外出を自粛したため件数も減ったが、2021(令和3)年の前半は変わらずだったが、ワクチン接種が進み、6月頃から急速に増加。行動の制限が緩和されたことが繋がると思われると分析した。

 

 搬送人員は444人増の5,775人で、2020(令和2)年同様、65歳以上の搬送者が73%を超えている。

 

 ◎小樽市消防本部HP(外部)