小樽文学館「石原慎太郎追悼コーナー」 3/13まで開催

 市立小樽文学館では、2022(令和4)年2月1日(火)に89歳で亡くなった、作家で元東京都知事の石原慎太郎氏を偲ぶ追悼コーナーを、2月19日(土)〜3月13日(日)常設展示室内に開設している。

 

 寄贈の絵の一部と亡くなるまでの10年間に発表した小説を展示し、死の直前まで執筆活動に全力を尽くした同氏を紹介している。

 

 幼少期を小樽で過ごした同氏は、思い出深い小樽の地に、生前にドローイング「十代のエスキース」250点を寄贈し同館で講演会を開催した、文学館にゆかりの深い人物のひとり。

 

 同コーナーでは、「十代のエスキース」5点と晩年の著作など20点、映画のポスターと写真を含めて5点、映画館で配布したプレスシート2点、ヨットレースに参加したパンフレットなどを展示している。

 

 海をテーマにした同氏の本も紹介し、「私の海の地図」(2015年10月)は、ヨットレースの思い出が綴られたエッセイで、棺の中に収められたという。

 

 亡くなる前に出版した2021(令和3)年10月「宿命(リベンジ)」、同年12月「石原慎太郎短編全集Ⅰ」(1993年〜2006年11編)、「石原慎太郎短編先週Ⅱ」(2000年〜2020年19編)も展示紹介している。

 

 亀井志乃館長は、「石原さんの一番のすごさは、ずっと作家であり続けたこと。晩年の80歳を超えても書き続けられていた。懐かしい写真も合わせてご覧いただきたい」と話した。

 

 なお、同氏の追悼展を企画展示室で、4月29日(金)〜5月29日(日)開催を予定している。

 

 市立小樽文学館「石原慎太郎追悼コーナー」
 2月19日(土)〜3月13日(日)9:30〜17:00 月曜日・2/24休館
 入館料:一般300円、市内高校生・70歳以上150円、中学生以下無料

 

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