おたる水族館(祝津3・伊勢伸弥館長)は、春の便りが聞こえる3月12日(土)から2022(令和4)年の通常営業を開始し、待ちわびた家族連れが海の生き物を楽しみに訪れていた。
パノラマ水槽前には、特別展「生きものの不思議」と題して、水の中で暮らす生き物の見た目に着目し、第1部「模様の不思議」では、葉っぱや棘の隙間に隠れて擬態しているプテラポゴン・カウデルニィやツバメウオ類、ヘコアユなどと、派手な色で危険をアピールするミノカサゴ類などを展示し、来場者は水槽を覗きこみ、じっくりと観察していた。
同館では、10年ぶりとなるアブラボウズ1個体の展示もスタートし、3月4日(日)に室蘭市立室蘭水族館から搬入した、10歳未満の全長約75cm・体重7.215kgもある大きな魚も展示している。
この個体だけが水槽を独占して堂々と泳ぎ、存在感をアピールし、「本州中部以北の水深300〜600mの岩礁域に生息し、最大では体長1.8m、体重90kgにもなり、肉は白身で脂質の含有量が極めて高い」との解説が付いてた。
このほか、ホッケやニシンにも解説付きで、世界最大級のカレイやオヒョウのゆうゆうと泳ぐ姿を見ることができる。
混雑が予想されるため、イルカスタジアムで開催のオタリアとイルカのショーは、定員630名の半数(315名)を定員としている。
初日10:00からのショーでは120名が来場し、賢いオタリアとイルカ2頭のショーを楽しみ、大きな拍手が沸き起こっていた。
札幌に住む息子と神戸在住の家族連れは、「海の生き物が好きで、今日から始まる海獣公園の生き物を楽しみに来た」と話していた。
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