安心して農作業を! 有害鳥獣駆除陳情書手交

 有害鳥獣から農業を護る会(北島吉治代表)では、丹精込めて育てた農作物や家畜などが、野生鳥獣(カラス・鹿・熊など)の被害を受ける機会が増えている現状を踏まえ、3月24日(木)11:30から小樽市役所(花園2)2階副市長室で、同会所属の93戸144筆の署名を添えて有害鳥獣駆除の実施方陳情書を提出。

 

 北島代表はじめ、一般社団法人北海道猟友会小樽支部・前田清貴支部長と小林健理事、小樽市農業委員会・古里和夫会長職務代理者とともに来庁し、小山秀昭副市長、徳満康浩産業港湾部部長が対応した。

 

 同市では鳥獣被害防止計画を3年毎に更新しており、このタイミングで、同会の体制強化も含めて安心して農作業ができるよう、「有害鳥獣駆除は同猟友会小樽支部の1団体に依頼したい」と同陳情書の手交となった。

 

 対象鳥獣は、エゾシカ・ヒグマ・キツネ・タヌキ・アライグマ・カラス・トド。

 

 蘭島で農業を営む北島代表は、「近年、鳥獣被害が増え、熊が出るんじゃないかと心配。消費者の好む野菜を作り提供することが一番だが、最近では鳥獣が好まない作物を作るのが現状。安心して農作業ができるよう同小樽支部1団体での実施をお願いする」と述べた。

 

 同支部で30年以上活動する小林理事は、昨年も熊2頭を捕獲しており、「農業被害を減らすために、円滑にパトロールができ、意思疎通の通った会員同士で行い、誤発砲などが起きたら大変」と、近くまで熊が来ている現状を語り、安全第一を願った。

 

 鳥獣被害の報告を受け、同支部2・3名で調査し対策を練り、周辺を2〜3日パトロ—ルし痕跡から罠を設置するなど、1年中巡回をしているという。

 

 小山副市長は、「市としてもしっかりと取り組まなければならない」と話した。

 

 ◎小樽市鳥獣被害防止計画(外部)