ローソン小樽稲穂店・神尾さん 勇気ある行動で詐欺被害防止

 小樽警察署(富岡1・本間博幸署長)では、4月18日(月)17:30から同署署長室で、特殊詐欺被害の未然防止に努めた、ローソン小樽稲穂店パート従業員の神尾めぐみさん(44)に感謝状を贈る贈呈式を行った。

 

 本間署長から感謝状が直接手渡され、北海道警友会小樽支部(白井登支部長)からも感謝状が贈られた。

 

 ローソン小樽稲穂店で、1日(金)の朝9:00と10:00の2度に渡り、電子マネーを購入している50歳代の女性客を、担当した従業員が不審に思い、神尾さんに伝えた。

 

 神尾さんは「また来店したら教えて」と話していたところ、11:00頃に再来店し、さらに電子マネーを購入。この日3回目の来店で、3,000〜5,000円の電子マネーを数枚購入していた。

 

 何に使うのか尋ねると、「メールのやりとりに使う。課金すると1,800万円が貰える」と信じきって答える女性に、「それは詐欺では?」と警告しても、一切疑いを持っていなかったので、警察に相談し特殊詐欺だと分かった。

 

 日頃から、他従業員との連携や来店者へのこまめな声掛けが、特殊詐欺被害の未然防止に繋がった。

 

 本間署長は、「神尾さんのような人が店にいなかったら、被害の拡大は間違いない。勇気ある行動に感謝する。知識もあり、声の掛け方も的を得ている」と感嘆した。

 

 神尾さんは、「今年の初め、詐欺被害では?と話したが、話を聞き入れてくれず止めることができなかったことがあり、さらに敏感になっていた。今回は、被害が大きくならなくて良かった。電子マネーを何に使うのか、気を付けた方が良い」と話した。

 

 同署では、冷静に考えるとおかしな話ではあるが、ほとんどが騙されている意識がないのが現状で、自分は大丈夫とは思わず、警戒意識を持ち、不審な電話やメールを受け取ったら、家族や警察に相談するよう呼びかけている。

 

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