おしゃべりサロン詐欺講座開催 小樽入船六三町会

 小樽入船六三町会(山内ミエ子会長)では、今年度初めてのおしゃべりサロンを、4月20日(水)10:30から同町内会館で開いた。

 

 高齢者を対象に、2017(平成29)年度からスタートした同町内会の事業で、気軽に集い、生活や健康に役立つ講話や手軽にできる体操、カラオケやゲームなどを毎月第3水曜日に実施していた。コロナ禍のため、昼食は再開していない。

 

 この日は、小樽警察署生活安全課の坂井慎太郎係長が講師を務め、「特殊詐欺について」の講話と椅子に腰かけてできる体操。

 

 山内会長が昨年立ち上げた総連合町会女性部のメンバー7名も、他町会と親睦を深めるために参加し、同町会会員と合わせて26名が参加した。

 

 小樽出身の坂井係長は、地元を安心安全な町にするため3年前から赴任。犯罪の起きない社会づくりに日々努めている。

 

 依然として無くならない特殊詐欺とはなにか、手口やなぜ騙されてしまうのか、被害に遭わないための方法を伝え、ありもしない料金を請求される架空料金請求や介護保険の過払い還付金詐欺について解説した。

 

 録音に成功した人から提供があった犯人の電話の受け答えを会場に流した。早口で考える暇を与えない口調で次々と指示を出し、相手を焦らせて言われるがままに行動させてしまう手口を教えた。

 

 市から還付金の電話が来ることはなく、電子マネーでの支払いは詐欺でこのような状況に遭遇した場合は、警察に連絡するよう呼びかけた。

 

 小樽は高齢者も多く、札幌に近いこともあり詐欺に狙われやすく、最近では65歳〜69歳の詐欺被害が急増していると注意を呼びかけた。

 

 講話参加者には、特殊詐欺防止に理解を深めた証となるメッセンジャー認定書を配布し、今日聞いた話を家族や友人に伝え、詐欺被害防止のための協力を求めた。

 

 その後は、ゴムバンドを使った体操が行われ、参加者は手や足を動かしていた。

 

 豊川町の須藤さんは、「自宅では、電話番号が分かるようセットして対処している。どうしで騙されるのだろうと分からなかったが、焦らせる方法と聞きこれならと思った。近所でも電話が掛ってきたと聞いている。気をつけようと思う」と話した。

 

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