70年の歩み 小樽入船六三町会記念式典

 小樽の入船六三町会(山内ミエ子会長)は、4月24日(月)13:00から、小樽ニュー三幸(稲穂1)4階マリンホールで、コロナ禍で延期となっていた創立70周年記念式典を行い、迫俊哉市長、堀口雅行小樽市総連合町会会長など、来賓・関係者73名が出席した。

 

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、町会活動の自粛を余儀なくされたが、3密を避け、新しい生活様式に則して少人数でできる活動を実施。

 

 これまでの子ども樽神輿や売店を中止し、段ボールの神輿をトラックに乗せて
巡回する小樽まつり神輿渡御、大学生を講師としたスマホ教室や雪かき選手権、
自助と共助のための日頃の備えとして、防災対策講習会や警察官による特殊詐欺についての講話、体操のおしゃべりサロンの再開、認知症疾患医療センター島田脳神経外科と協力し出前カフェあおそらの開催などを展開。

 

 1951(昭和26)年に町名改名で同町会が創立されてから、2021(令和3)年で70周年を迎え、11代目・山内会長は挨拶の中で、“六三町会”の名前の由来や歴史を振りかえり、「コロナ禍でできることだけをして、町会の運営をしながら、100年に向けてできることをして、小樽市と共に安心安全な町づくりをしたい。北海道町内会連合会スローガンの“ひとりの不幸も見逃さない住みよいまちづくり”の言葉に則り、しっかり運用していきたい」と述べた。

 

 迫市長は、「様々なユニークな取り組みを行い、1つはおしゃべりサロン、もう1つは、いち早く結成された自主防犯組織。自分のことは自分でできる健康寿命を伸ばすことが、行政にとっても重要な課題。

 

 おしゃべりサロンは、まさに健康寿命を伸ばす要素がある。高齢者と社会との接点を持つ場として活動を続けられ、感謝を申し上げる。北海道町内会連合会から模範事業のひとつと評価を受け、心強く思っている」と祝辞を述べた。

 

 町会に貢献してきた団体・個人12名に感謝状が贈呈され、表彰者を代表し、26年間お世話になった飯田康雄さんは、「65歳から9年間役員を務め、困ったことを話し合える関係を築き、26年間幸せだった。コロナ禍も3年目となり、なかな
か町内会活動は大変な中でも、知恵を出し合って実施されている六三町会。10年後の80周年も元気でお会いしたい」と謝辞を述べた。

 

 札幌ハーモニカ倶楽部による記念演奏会が開かれ、タンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」「瀬戸の花嫁」「ドレミのうた」など8曲を演奏し、会場はハーモニカの音色に包まれ、アンコールは「小樽の人よ」を演奏し、大きな拍手が贈られ、和やかな時間が流れた。

 

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