天狗山ロープウェイの故障を想定 小樽市消防署合同救助訓練

 小樽市消防署(勝納10)では、春の行楽期を迎え、例年多くの観光客が小樽天狗山ロープウェイを利用し、4月29日(金・祝)から始まる夏季営業を前に、同署機動隊とロープウェイを運営する中央バス観光開発株式会社による合同救助訓練を、小樽天狗山スキー場(最上2)で22日(金)11:00から実施した。(写真提供:小樽市消防署)

 

 消防署機動隊11名・中央バス観光開発株式会社10名が参加。山麓駅を出発したロープウェイが電気系統の故障により同駅舎から約70m地点(地上高約15m)で停止。ゴンドラ内に乗客が取り残されている想定で実施された。

 

 山麓駅舎前でロープウェイ関係者から、乗客の人数・状況確認及び情報収集を行い、ゴンドラ内への進入方法や救出方法等の活動方針を共有した。

 

 停止したゴンドラ付近まで移動し、救助ロープ発射器(救命索発射装置)を使用してロープウェイに進入用ロープを設定し、隊員1名が地上高約15mのゴンドラ内に進入。ゴンドラ内に設置されている緩降機を使用し、取り残されていた乗客1名を地上まで救出し、脱出用ロープで降下して訓練を終了した。

 

 訓練関係者は、「訓練目的である同運営会社と機動隊の連携体制強化及び救助技術の向上を図ることができ、迅速な救助活動を実施できた。

 

 今後、同様の事案が発生した場合、当訓練を基に、万全な連携と救助体制のもと活動していきたい」と話した。