手宮緑化植物園も開園 小樽市内の桜満開!

 小樽にある手宮公園に隣接する緑化植物園では、4月29日(金)にようやく今シーズンの開館を迎え、飲食や宴会を控える立て看板がある中、待ちわびた市民やリピーターが桜を鑑賞に訪れていた。

 

 30日(土)も朝から好天となり、7:00過ぎからは駐車場がほぼ満車となる状態が続いた。昨年から無人となっている緑の相談室は休憩所(9:0017:00)として解放されている。

 

 エゾヤマザクラとソメイヨシノが交互に植えられた桜並木は満開を迎え、撮影を楽しむ人の姿が見られ、ツツジが植えられている斜面では、シロバナトキワツツジが白い花をつけていた。

 

 春一番に咲くシデコブシはほぼ枯れていたが、園内の場所によってはまだまだ蕾もあった。池には水芭蕉が咲き、園内にある小さな厩稲荷神社周辺には、エゾエンゴサクの群生が、今年も絨毯のように咲いていた。

 

 

 梅も満開となり、遅咲きの八重桜の中では最も早いナデンも咲き始め、枝が垂れているヨシノシダレは蕾が多く、これからが楽しみ。

 

 淡紅紫色のバイゴジジュズカケザクラは、まだ蕾のままで、花の中心にもうひとつの小形の花がつく2段咲き。黄緑色の特徴の八重咲きウコンも蕾が膨らんでいた。

 

 この公園で最後まで花をつけている、30〜35枚の花弁を持った大きな花が特徴のフゲンゾウは、これからが楽しみな桜だ。このほか市内では、南小樽駅、天上寺、花園橋は満開だった。

 

 5月2日(月)、小樽の最高気温は12.3℃(10:39)・最低気温3.2℃(4:43)、ここ数日肌寒い日が続いている要因として、札幌管区気象台では上空に寒気が入って道内を覆い、3月上旬並みの気温となったという。

 

 この低めの気温は、札幌で4日(水)朝まで続き、その後少しずつ上昇し、4日(水)後半には、5月中旬並みの気温となり、6日(木)には6月上旬並みの気温となる。

 

 桜前線は、旭川で平年よりも8日早い4月26日(火)に、網走でも平年よりも13日も早く27日(水)に開花。現在、道内を上昇中。平年でいうと、稚内で13日、釧路で16日の開花となっているが、今年はかなり早めに進んでいる状況。

 

 

 小樽では、残念ながら標本木がないため開花宣言はできないが、市民は市内の桜をそれぞれ楽しんでいる。

 

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