土砂災害を想定 小樽西陵中学校で避難訓練

 小樽市立西陵中学校(富岡2・吉岡智尋校長)では、5月11日(水)13:45から、土砂災害を想定した避難訓練を初めて実施した。

 

 今年度は、これまでは行ってきた火災訓練を、大雨による土砂災害を想定し、指定地域のガイドラインに則り避難訓練に変更。

 

 13:48校内放送で、「校舎裏で土砂災害が発生。全生徒は、非常口・正面玄関からグランドに避難せよ」と呼び掛けた。

 

 生徒はグランドに一時避難して整列。学級委員は人数を確認し、係の教員に報告。その後、列を作って2次避難場所となっている稲穂小学校まで移動した。

 

 移動中は私語をせず、前の人を押したり追い越したりせず、校内外で走らない、放送の指示に従うことを厳守し、同校グランド到着後は、整列して人数を報告。全員が速やかに行動できた。

 

 吉岡校長は、「小樽では土砂災害の危険な場所があり、土砂災害ハザードマップで確認するように。避難する時に気をつけるよう伝えたことは、概ね守られていたと思う。真面目に取り組んだことが秋の訓練にも見られるように。来週から3年生と2年生は、研修旅行が始まるが、泊まる場所では避難経路を確認してもらいたい」と話した。

 

 髙橋花音生徒会長(3年)は、「これまで火災の避難訓練は経験があるが、土砂災害を想定した訓練は初めて。過去に防災センターで、速いスピードで土砂が流れてくる土砂災害の映像を見たことがある。学校は山の方にあるので怖い。いつもと違って学校から遠くまで移動するので、集団行動を意識して避難した」と話した。

 

 ◎小樽市立西陵中学校(外部)

 ◎小樽市土砂災害ハザードマップ(外部)