北海道新幹線新小樽駅舎設計デザインコンセプト決定

 小樽市(迫俊哉市長)は、2030(令和12)年度末に開業予定の北海道新幹線(新函館北斗-札幌間)の新小樽(仮称)駅の駅舎デザインコンセプト手交式を、5月18日(水)16:30から市役所(花園2)2階市長応接室で開き、迫市長から道・運輸機構北海道新幹線建設局竹津英二局長に、駅舎デザインに関する要望書を手渡した。

 

 新駅舎のデザインコンセプトは、「浪漫薫る 温もりと心地よさを感じる駅〜まちの記憶を未来へ〜」に決定し、新たな小樽の玄関口として、地域のシンボルとして、市民が愛着を持てるデザインを望んでいるとした。

 

 デザインコンセプトができるまでの経緯について、迫市長は、「2021(令和3)年5月6日(木)に、鉄道・運輸機構から小樽市へ、新小樽(仮称)駅のデザインコンセプトの作成依頼があり、北海道新幹線新小樽(仮称)駅周辺まちづくり計画における駅舎のデザイン方針を基に、官民連携組織の北海道新幹線活用小樽まちづくり協議会の駅舎デザイン検討部会において3回の協議を行い、来訪者に小樽らしさを印象づけ、市民が愛着を持てる駅舎となるよう検討を進め、景観審議会にも意見をもらい、5月10日(火)同検討部会から提言書をもらい、市が要望書として取りまとめた」と説明し、「地域の願いが込められたデザインコンセプトで、要望書に書かれた附帯意見についても、今後の駅舎建設に関して、可能な限り反映させてもらいたい」と要望した。

 

 竹津局長は、「北海道新幹線(新函館北斗-札幌間)の工事進捗状況は、昨年度までに、17トンネルにかかるトンネル工区全40工区すべての契約、昨年度は明かり1校区の契約、今年度は19工区にかかる契約手続きを順次進め、契約後、準備ができ次第、工区に着手していく予定。

 

 各駅舎については、新八雲・長万部駅に関してはデザインコンセプトをすでに受領しており、本日、新小樽駅のコンセプトをいただき、各自治体からいただいたコンセプトを基に、今後、駅舎の設計を進めたい」と述べた。

 

 今後のスケジュールについては、提案したデザインコンセプトを基に、鉄道・運輸機構において、1年間かけて複数のデザイン案を作成し自治体に提案。自治体では半年から1年程度をかけて1案に絞る。駅舎の着工については未定。

 

 新たな駅が開業する小樽市・長万部町・倶知安町・八雲町にコンセプトの作成を依頼し、新八雲駅は「牧場の中にある駅〜二つの海をもつ八雲の大地にたつ、牧歌的風景に調和したシンプルな駅〜」、長万部駅は「湯けむり香る噴火湾、人と時代の交差点」、倶知安駅は提出なし、札幌駅は「大地の架け橋」。

 

 新小樽(仮称)駅は、2面2線の相対式ホームを有する高架駅で、ホーム有効長263mの全履式上家の駅で、2階が改札階、3階がホーム階を計画している。

 

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