ペンギンクラブ木版画作品展 33点展示

 ペンギンクラブ(番雄一郎代表)では、コロナ禍で中止や延期となっていた第24回ペンギンクラブ木版画作品展を、5月25日(水)〜29日(日)に、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開催している。

 

 会員減少が続き、今年は番代表を含む8名が、3年ぶりの開催のため、例年よりも多く出展した33点と、各会員が1ヵ月もしくは2ヶ月を担当し、その季節のイメージを木版画で表現した、2022(令和4)年の版画カレンダー13点を展示している。

 

 同クラブは、1995(平成7)年に生涯学習プラザ(富岡1)「レピオ」の自主事業で行われた、楽しい木版画教室に参加したメンバーが集まり1996(平成8)年に結成。多色刷りの木版画クラブで、第1・2・3金曜日に同プラザで、色の数だけ版を彫る多色刷りで、ずれないように工夫して作品作りに励んでいる。

 

 最初の練習課題がペンギンだったことから、会名をペンギンクラブに決めたという。

 

 2番目に古い会員の松本瑠美子さんは、紫陽花や南天、あさがおなど、構図に工夫した花の作品と、なんとも言えないブルーが印象的な、双子島(松島)の風景作品を出展し、「写真や新聞を見たりして構図を決め、好きな題材に取り組み没頭できる」と話した。

 

 会場には、版画に興味がある人や出展者の友人などが訪れ、研修旅行中の中学生も立ち寄り、一見絵画のように見える色彩豊かな木版画を見て、「どうやって描くの?」と疑問をぶつけていたという。

 

 番代表は、小樽運河や顕誠塔、緑化植物園のツツジや小樽公園の白樺並木など、小樽の風景を題材にした作品が並ぶ。

 

 亀井孝一さんも、龍宮神社や小樽公園通教会を木版画で描き、木が生み出す版画ならではのタッチや風合いは、来場者の目を楽しませている。

 

 「ぜひこの機会に木版画作品をご覧いただきたい」と、呼び掛けた。

 

 第24回ペンギンクラブ木版画作品展 5月25日(水)〜29日(日)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料

 

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