道徳特別授業 小樽市立潮見台中で“快眠学習”

 小樽市立潮見台中学校(潮見台1・髙橋恒雄校長)では、5月24日(火)5・6校時を活用し、快適な睡眠ができるよう文部科学省が推進する土曜学習応援団に賛同して小中学生に睡眠について学ぶプログラムを提供している、寝具の開発を行う東洋羽毛工業株式会社(本社・神奈川県)の協力の下、道徳特別授業“快眠学習”を実施し、自身の睡眠を見直すようアドバイスを行った。

 

 同社・藤田武札幌営業所長らの協力により、一般社団法人日本快眠生活研究所・國井修所長(上級睡眠健康指導士)が講師を務め、日常に重要な役割を果たす睡眠について北海道初となる講義を行い、3年生53名が同校体育館で、1年生56名と2年生49名は全校放送システムでの配信を各教室で受講した。

 

 携帯型ゲーム機やスマートフォンの普及によって睡眠がおろそかにされている実態を踏まえ、この講話を子どもたちの睡眠を見直すきっかけとし、心身の調和ある望ましい生活学習の実現に努めようとする態度を育成することを目的としている。

 

 4月19日(火)に、眠りのチェックアンケートを全校生徒に行い、全国平均と照らし合わせ、同校生徒の睡眠状況を把握し改善を促した。

 

 睡眠不足が続くと眠気に慣れてくるが、大丈夫だと思ってもミスが多くなり、能力は確実に低下し続け、良い睡眠をとることにより心身共に元気になり、勉強の効率や運動や技能も上がるという効果があり、アスリートにも睡眠は重要視されているなど、睡眠の大切さや良い睡眠のための眠り方について解説。

 

 また、推奨する睡眠時間は、6〜13歳で9〜11時間、14〜17歳は8〜10時間、7時間未満は不適切であり、アンケートから、同中生徒の睡眠時間は奨励する睡眠時間をとっている生徒が、1年生は5人、2年生と3年生は17人ずついたことが分かった。

 

 平日と休日の寝る時刻と起きる時刻を常に同じにすることが体内時計にとっても良く、平日と休日の就寝と起床時刻が違う人が46.8%と、全国平均よりも多く、寝る前にスマホやゲームをする人も121人と、全国平均をはるかに超えていた。

 

 最後に、「推奨する睡眠時間を確保し、起きる時刻はいつもと同じにしてリズムを乱さず、良い睡眠を利用することで良い効果が得られる。良い睡眠で自分の未来を変えてほしい」とアドバイスした。

 

 3年生男子の生徒会長は、「より良い睡眠をとることの大切さが分かり、今後、自分達の健康に活かしたい」と感想を述べた。

 

 6校時目は各教室でまとめを行い、講師が回り質問に対応した。

 

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