体験から多くを学んだまとめ発表会 小樽望洋台中

 5月31日(火)~6月2日(木)、小樽市立望洋台中学校では、5月に班を主体とした自主研修で行った職場訪問の様子を、プレゼンテーションソフトを活用し、各学年の旅行的行事を総括したまとめ発表会を3年ぶりに行った。(写真提供:望洋台中学校)

 

 生徒たちは、シナリオや共有画面の作成、発表前のリハーサルなどの事前準備に熱心に取り組み、分かりやすさや聞き手を惹きつける発表のあり方を追求した。

 

 3年生は、盛岡で訪れた各地についてユニークなキャッチフレーズをつけるなど、どの班も見事なプレゼンを披露。

 

 参観した保護者からは、「何を伝えたいのかが良く分かる発表だった」、「同じ場所でも、班によって感じたこと・着目した点の違いがあって良かった」との声が寄せられた。

 

 また、見学旅行を中心になって運営した生徒からは「みんな楽しく、最高の見学旅行にできた」という感想が聞かれ、担当した鈴木均教諭は「先生方はもちろん、3年生全員で団結して取り組んだからこそ成功させることができた」と振り返った。

 

 2年生は、札幌市内での職場訪問・体験について披露。どの班からも「将来に向けての選択肢が増えた」「この経験をもとに、熱意や情熱を持って物事に取り組みたい」などの感想が多く、目的や意義を踏まえ充実した様子がうかがわれた。

 

 参観した保護者からは、「制限や計画・準備していたことが中止になるのが日常で、半ば諦めの気持ちで過ごすことが多い中、今回は今しかできないことを経験し、充実した時間を過ごすことができたのだと感じた。また、発表の仕方もそれぞれの工夫があり、良かったと思う」との意見があった。

 

 1年生は、小樽市内での職場訪問・インタビューの内容を披露。発表は緊張した様子も感じられながら事前準備の成果が発揮され、どの班もまとまりのある内容だった。

 

 各見学先の職場からは、「明るい挨拶と積極的な質問と感謝の言葉を受け取ることができ、楽しい一日を過ごすことができた。また斬新な質問で、仕事を新しい観点から見直すことができるきっかけとなった」や「言葉遣いが丁寧で驚いた。鋭い質問が多く、研修に対する意欲が感じられ、素晴らしい生徒だと感じた」などの感想が寄せられた。

 

 半澤正信教頭は、「総合的な学習の時間を活用した各学年の研修行事を無事に終え、生徒たちは、行って・見て・聞いて・肌で感じた、これらの「体験」を通じて多くの学びを得ることができた。どの学年も、今回の経験で得た学びを、今後の学校生活に生かしてほしい」とした。