小樽の能楽関連事業 能面展示替え解説会開催

 市立小樽美術館(色内1)企画展示室で開催中の「小樽の能楽」の関連事業第2弾として、能面作家の外沢照章氏による公開展示替え・解説会が、6月11日(土)・12日(日)の10:00~15:00に行われている。

 

 初日の11日は、能面40点のうち20点の展示替えを行い、外沢氏が9:00から1時間かけて掛け替え作業を行い、大飛出・天神・大癋見・小癋見・俊寛、・小尉などの面の裏が見えるように展示して解説した。

 

 面の表を見る機会があっても、面の裏は役者のみが知る世界となり、貴重な機会となった。

 

 外沢氏は、「面を初めて見る方がほとんどで、面の裏は、能面作家が個性を指せる唯一の場所。模様の彫刻や塗方など自由にできる」と語った。

 

 新しい面の天神の面裏の焼印には、これまでの外沢照章から、「章」の字だけにしたという。翌12日も同様に20点の展示替えを行い、面の裏を展示し解説会も行う。

 

 関連事業第3弾として、着物での来館者・先着40名にプレゼントを用意している。

 

 また、2022(令和4)年度小樽市能楽堂の夏季公開が、5月29日(日)~9月4日(日)の9:00~17:30に行われ、小樽公会堂の外沢氏の能面常設展示コーナーには、モデル面18面と月替わりで3面が展示されている。

 

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