小樽市無形文化財“向井流水法” 第2回パネル展開催

 向井流水法会(大原一会長)では、江戸幕府の水軍が伝承した泳法「向井流水法」を紹介するパネル展を、6月15日(水)~17日(金)に市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開いている。

 

 向井流水法は、約400年前から受け継がれた日本泳法のひとつで、小樽には、1895(明治28)年に、元会津藩士の大竹作右衛門の移住によりその泳法が伝えられ、向井流宗家直属師範の岩本忠次郎や代々の師範に継承され、1991(平成3)年9月には市の無形文化財に指定された。

 

 小学生から最高齢の90歳までの40名が、同会に加盟し、毎週水曜日に高島温水プ―ルで練習を行っている。足の裏で水を踏み込む「あおり足」の游法を基本として、本技17種・応用技16種の泳ぎ方が伝えられ、伝統の形の保存・継承に努めている。

 

 会場には、向井流水法の歴史や小樽で受け継がれた理由をパネルで紹介。毎年8月の第1日曜日に、海水浴場で游法公開を実施し、2019(令和元)年8月4日に行われた29回目開催の様子をドロ―ンで撮影した映像と写真で紹介。配膳泳ぎで使用する膳の道具なども展示している。

 

 同会師範の竹原史子さんは、「1人でも多くの方が、長年続く向井流水法の歴史について知ってもらいたい」と話した。

 

 游法公開は、2020(令和2)年以降中止となっているが、今年は、32回目として8月7日(日)を予定している。

 

 向井流水法と同ジュニアの会会員を募集中で、ジュニアの会は、未就学児から小中学生が対象。毎週水曜日18:00~19:00に高島小学校温水プールで練習を実施。どちらも月謝3,000円。問合せ:011-695-1614斉藤、0134-23-3432竹原。

 

 ◎向井流水法(外部)

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