第54回小樽美術協会展 力作33点

 小樽美術協会(野田恭吾事務局長)では、第54回小樽美術協会展を、6月21日(火)〜26日(日)に、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで開いている。

 

 小樽を代表する芸術家が集まる同会会員33名のうち、28名の油彩・水彩・日本画・版画など28点と遺作5点の合計33点で、魅力的な作品ばかりを展示し、心に残る絵画作品が鑑賞できる機会となっている。

 

 22日(水)は、道展会友の鈴木明美さんが当番を務め、来館者を笑顔で出迎えていた。

 

 鈴木さん自身は、油彩でバラを描いた「おだやかなひとときに」を出展し、「人物画が好きで、今回はバラの花の作品を出展。バックに自分らしさを表現しようと、時をイメージした工夫をしている」と話していた。

 

 道展に取り組む会員も多く、大作が多く出展されおり、F130号の油彩「Monologue」は佐藤正行さんの抽象画で、会場で一番大きな作品だった。

 

 福原幸喜さんは、2019(令和元)年にフランスを旅した、パリのポンデザール芸術の橋がダイナミックな構図で臨場感あふれる作品「パリ芸術橋—愛の錠前は何処」を出展。

 

 小川豊さんの「心のひだ」シリーズ、末永正子さんの「Season」は新作で。遺作コーナーでは、松田孝康さんの「花の供養」、山下脩馬さんの「春の港」、山田守之さんの「苗穂公園」、堀忠夫さんの「ベール神殿にて(シリア、パルミラ遺跡2002年)、浅井勝代さんの「水仙」が展示され、作品から故人を偲んでいる。

 

 鈴木さんは、「絵画界を牽引した先生や指導者が揃っていて、素晴らしい作品をご覧いただきたい」と来場を呼び掛けている。

 

 第54回小樽美術協会展 6月21日(火)〜26日(日)10:00〜17:00(最終日16:30)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料

 

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