小樽在住アーティスト11名 THEY展vol.7開催

 小樽在住のアーティスト11名のTHEY展が、6月29日(水)〜7月3日(日)に、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで開かれている。

 

 代表の三宅悟氏が市内在住の若手芸術家に声をかけ、発表の場と芸術家同士の交流の場として、芸術性溢れる作品を鑑賞できる機会を作っていいる。

 

 三宅氏は、北手宮シリーズから200号の大作で存在感溢れる「北手宮夏」や「吹雪の後」・「あかり」の3点と人物画「唄う」などを出展し、ほのぼのとした優しいタッチと柔らかな色使いに、足を止めて見入る人も多い。

 

 高橋一文氏は、雨で作品を生み出す「雨の痕跡2022〜レインサークル」を発表。雨の痕跡アートに色とりどりの円を散りばめたコラージュ作品。年々、雨のアートが進化している。

 

 染織造形家の加藤祐子氏は、張碓の工房でほぼ毎日作品づくりをしているという。パンフレットの整理をきっかけに、東京で昔見た舞台をイメージした作品「月夜に進むザワザワ麦わら」を発表。麻やコーヒー豆の袋・真田紐・麦わら帽子を素材に綾織にしたタペストリーや、麻とウールをトレッシングペーパー織り込んだ「黒い月夜」。洗う・切る・染める段階から、手間暇かけて作品が生まれている。

 

 加藤氏は、「織物でもこのような表現ができることを、会場で見て感じ取ってもらいたい」と話した。

 

 イラストレーターのSaru1氏は、パンフレットやロゴ・フライヤー・Tシャツデザインなどを手掛け、今年のおたるBook Art Week2022のパンフレットも制作中。会場にはアクリル絵具やインク・炭を使った作品が並ぶ。

 

 小川豊氏の「心のひだ」は、今年2022(令和4)年制作の新作で、これまでより小型な作品を壁を使って表現したインスタレーション作品。

 

 三宅氏は、「小樽在住のアーティストが集うことで、それぞれに繋がりができ刺激になり、会話も弾む。ぜひこの機会にご覧いただきたい」と、来場を呼び掛けている。

 

 同展初企画として、7月2日(土)14:00から会場でミニ音楽ライブを開催。ホリデー楽団(大本ヨシノブ氏・吉倉雅江氏・イチノヘミキオ氏)が、小樽を題材にしたオリジナル曲など、踊ったり歌ったりマラカスを鳴らしたり、午後のひと時をアートと音楽で楽しむ。

 

 THEY展 6月29日(水)〜7月3日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料

 

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