小樽市立望洋台中で“いじめゼロフォーラム”

 7月6日(水)に、小樽市立望洋台中学校(望洋台3・伊藤仁弥校長)では、6時間目を活用し、新型コロナウイルスに感染してしまった人に対しての差別問題をからめ、どんなことがあっても、決していじめやいじめに繋がる行動はいけないというメッセージを込め、「どんな状況でもしてはいけないこと」をテーマとして、令和4年度いじめゼロフォーラム(前期)を開催した。

 

 生徒会運営委員会(守山結唯生徒会長)が中心となり、いじめへの対応の在り方に対する考えを深め、いじめを題材にした同運営委員会で作成した寸劇を上映するなど、身近に起こり得るいじめについて考える時間として行われている。

 

 年2回前期と後期で開催されている同フォーラムは、ここ2年ほど、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、校内放送など遠隔での実施だったが、今回は、体育館に全校生徒143名と初めて望洋台小学校6年生49名が参加し、小学生2〜3名と中学生5〜6名が1つのグループを作り、いじめについて話し合った。

 

 質問形式で進められ、コロナ禍で休んでいた生徒が久しぶりに親友と登校した時、感染した生徒を避ける態度を取る寸劇を見て、感染した生徒はどう思ったか?この時親友の生徒は、なぜ同じ避ける行動をしたのか?このような状況にならないためにはどうすれば良いか?を考え発表し合った。

 

 守山生徒会長は、「どんなことが起こっても、物事の良し悪しを勝手に決めつけたり、思い込んだりしないで視野を広げることが大切であると気づけましたか?注意することと相手を悪く言うこととは違う。このことをしっかりと理解しておきましょう。望洋台小学校の皆さん、このいじめゼロフォーラムで何か気づけたこと、学べたことがあったら、これからの生活に活用してみてください」と述べた。

 

 同小6年1組の代表は、「いじめゼロフォーラムで学んだことを、これからの生活の中で活かし、争いごとが起こらないよう意識したい」と話し、2組の代表は「この話し合いを聞き、どんな状況でもいじめをしてはいけないことが分かった。このように他の学年と交流できる機会を小学校でも取り入れたら良いと思った」と感想を述べた。

 

 伊藤校長は、「本校の生徒会は、タイムリーな話題を取り入れた動画を作成し、やるべきことではないと改めて感じたと思う。いじめは絶対に許されない。小学校でも何かできることに繋がればと思う。人と接触することは、相手の気遣い・譲り合い・距離感も働かせ、お互いを思いやる気持ちを忘れないでほしい」と述べた。

 

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