日本画・水墨画27点 第43回小樽日本画協会展

 7月27日(水)〜31日(日)、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1で、第43回小樽日本画協会展が開催されている。

 

 同協会(上田入子代表)会員6名・立花正俊氏・村田愛子氏と、本間聖丈氏の遺作も含めた日本画と水墨画27点を展示。本間聖丈氏の遺作「観音様」は、上田代表の所蔵によるもの。

 

 会場には、日本画の特殊な水干絵具や膠絵具・筆などの道具も展示され、日頃あまり目にしないものばかりで、より興味がそそられる。

 

 上田代表は、アルミ箔を貼った上に錦鯉を描いた「錦鯉」や、女の子がほうの実を手にしている様子が描かれた「ほうの木の一年」を出展。実物大の大きさが分かるよう工夫されている。

 

 千葉晃世氏は、手すきの和紙につけたて筆で描いた「かわせみ」や、墨の濃淡具合や一筆で葉を描くなど、筆の使い方に熟練さがにじみ出ている一筆で葉を描いた写実的な「琵琶」、ほたるが現れそうな鬱蒼とした様子を墨を主として彩色も施した作品「蛍野」の3点を出展している。

 

 千葉氏は、「古い表現や現代的な表現など、それぞれにチャレンジした作品が並んでいる。日本画が持っている絵具の使い方などを表現し、ヨーロッパ風の盛り上げなど、工夫した作品や伝統的な綺麗さを求めた作品など、ぜひ会場で鑑賞してもらいたい」と、来場を呼び掛けた。

 

 第43回小樽日本画協会展
 7月27日(水)〜31日(日)10:00〜17:00(最終日16:30)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1 入場無料

 

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