小樽市長選挙戦スタート!現職と新人2名の戦い

 

 

 7月31日(日)告示・8月7日(日)投開票で行われる任期満了に伴う小樽市長選挙は、現職の迫俊哉市長(63)に挑戦する元保健所長の秋野恵美子氏(70)と日本共産党小樽地区の野呂田博之委員長(64)の3人の争いとなった。

 

 7月31日(日)の市役所(花園2)第1委員会室では、市長選立候補届の受付を行うため、選挙管理委員長をはじめ委員4名と選挙管理委員会職員5名が集った。

 

 8:00から到着順にくじ引きの順番を決めるくじ引きを行い、その後、受付順を決めるくじを引き、1番が野呂田氏、2番が秋野氏、3番が迫氏となり、8:30から受付を開始し、選挙戦がスタートした。

 

 8:45から長崎屋小樽店前で、小樽潮保存会の太鼓の打演が響く中、野呂田氏が第一声を上げた。

 

 日本共産党元衆議院議員の畠山和也氏も応援にかけつけ、「何としても市長になってもらいたい。地域経済の疲弊が続く小樽に必要なのは、市民の味方をする市長となる野呂田さんを胸を張って応戦したい」と述べた。

 

 野呂田氏は、「小樽のために力を尽くしたい。ぜひ皆さんの力で市長に当選させていただき、皆さんの力で小樽市政を切り替えたい。新幹線札幌延伸・駅前の大型整備・第3号ふ頭の再施工、これらの工事で市民の生活や生業が、しっかりと前に進むのでしょうか?」と訴えた。

 

 角一商会前では9:00から、「決断と実行、責任の人迫氏」の第一声で出発式が行われた。選挙カーには、中村裕之・大築紅葉両衆議院議員、高橋克幸市議会議員が登壇し応援演説を行い、船橋利実・徳永えり両参議院議員や小樽の経済界の重鎮もかけつけた。

 

 迫氏は、「毎年2,000人ずつ人口が減っている。生まれる子どもよりも亡くなる人の数が1,500人も多い。小樽に移り住む人よりも出ていく人が500人、併せて2,000人減っている。

 

 転出を減らし転入を増やす。ここが一旗上げる場所、小樽で仕事をしたい人を呼び寄せ、人口減少対策にすべての施策を振り向け、小樽の町に住んでみたい・小樽の町に観光したい・投資したい、選ばれるまちづくりをめざして、人も企業も元気なまちづくりの実現することを約束したい」と述べた。

 

 後援会や選挙カーを持たず、1人で戦う秋野氏は、小樽市公会堂前で第一声を上げた。

 

 秋野氏は、「前回の選挙戦での選挙カーや街頭演説は意味がないと後悔。ただただうるさいだけで伝えることができなかった。一方で、選挙事務所に訪ねてきた友人にはいなかったと言われ、選挙カーや街頭演説を一切やめた。

 

 ひたすら公会堂に一週間いたいと思う。いつでもお好きな時に来ていただき、市政について話し合いたい。屋外で個人演説会やビラも配布したい。

 

 2045年には、6万人の町になってしまうとはっきと突きつけられている。小樽はこのままでいくのか、変えるのかは市民の力にかかっている。

 

 住民自治協議会を立ち上げ、市民の皆さんがこういう町に変えると決めてもらいたい。私の意見も出すが、検討していただきたい。

 

 総合体育館に温水プールの新築・JR小樽駅前の再開発・市庁舎の新築の巨額の事業については、断固反対し白紙撤回する。コロナがどんな傷跡を残すか、これらはっきりしてくる。地方交付税を減らしてくる中で、巨額投資をするべきではない。

 

 山や海での風力発電はいずれも反対。コロナ後に向けて、しっかりと地盤を固め、準備をする時期。市民と話し合って施策を決めた。女性の多い町でもあり、十分に力を発揮できるよう、市役所からジェンダーの解消。新しいまちづくりに一歩すすめたい」と語った。

 

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