ピアスタッフによる当事者性を活用した、NPO法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク(札幌市中央区・田中敦理事長)主催の2022(令和4)年度「ひきこもり支援拠点運営事業」が、8月18日(木)14:00から小樽市生涯学習プラザ(富岡1)レピオでスタートした。
今年5年目となる第1回目は、当事者・家族・実習生・相談事業所・包括センター・社会福祉協議会などから17名が参加。
昨年度まで、サテライトSANGOの会inおたるの名称で開催されていたが、ひきこもりの当事者や家族・後援団体から名称を募集し、小樽在住の女性が考えた「ヒュッゲ」に改名した。
感謝状と記念品を贈られた女性は、「北欧が好きで、もともと知っていたデンマークの言葉で、居心地が良い場所という意味が名前に良いと思った」と経緯を説明した。
居場所「ヒュッゲ」は、ひきこもりで悩んでいる当事者や家族が、気持ちを楽にして語り合い集う場で、ひきこもり経験をもつスタッフや支援者が、悩みや困りごとなどを幅広く聞き、安心して過ごせる場所。
今回は、「もし両親がいなくなったら、当事者の思い」をテーマに、ピアサポーター3名による自己紹介を交えて語り合った。
両親が死亡した場合、今の生活はどう成り立つのか、心のよりどころとなる親を失うとどうなるのか、ひとりで生きていくために必要なお金や、何らかの職業について収入を得たいなど、テーマから考えることを説明。
休憩を挟み、3グループに分かれて、親との会話の中で困惑した話や、親自身の思いも揺れ動き話し合うことが難しいなど、悩みや思いを語り合って交流し、有意義な時間を過ごした。
次回9月15日(木)のテーマは「ひきこもり当事者の決断する力」。