明正雅紫盈開軒55周年記念 心に響く演奏会

 

 

 正派邦楽会「雅貴代会」会主・明正雅紫盈開軒55周年を記念した演奏会が、8月27日(土)11:00から小樽市民センター(色内2)マリンホールで開催された。

 

 雅貴代会(まさきよかい)は、1965(昭和40)年に小樽市に箏曲教室を開設し、幼児から高齢者まで箏や三弦に気軽に触れてもらうようプログラムを組んで指導し、マリンホールでの演奏会のほか、学校や町内会・老人施設でボランティア演奏を行い、文化庁事業・伝統文化親子教室など、小樽市における伝統文化の普及と継承に尽力している。

 

 記念演奏会は、10のプログラムで構成され、尺八奏者の難波竹山氏をはじめ、正派邦楽会の指導者らも出演し、伝統文化親子教室1年間の成果発表や、三弦にのせた邦楽落語、バレエと箏のコラボレーションなど楽しく珍しい企画が盛り込まれた。

 

 迫俊哉市長も同氏に箏を学ぶひとりで、4つのプログラムに参加。挨拶の中で、「長い間、小樽市の文化振興に力添えをいただき感謝する。邦楽の魅力を多くの皆さんに伝え、馴染み深い曲を演奏し親近感を与えた。伝統文化親子教室を通じて、若い世代の指導に情熱を注ぎ、敬意を表する」と述べた。

 

 出演者全員による荒城の月でオープニングを飾り、初めての大舞台となる同教室参加の笠原梢暖ちゃん(3)の箏の独奏でキラキラ星を、同教室参加曲「渚の譜」を小学3年生〜高校2年生・29名で演奏。

 

 日本の話芸である落語と日本音楽を結び付けた、邦楽落語の長屋の八っあん・熊さんがひと騒動起こす、面白くて楽しい話を三弦にのせて演奏する「たそわれ〜そこつ長屋」を披露した。

 

 直江博子創作バレエ研究所の大江帆那さんが振り付けて、澤奈律希さんと池邊萌雪さんの3名が箏の演奏に合わせて踊り、華やかなプログラムに会場からは大きな拍手が贈られていた。

 

 ◎小樽市アーティストバンク〜雅貴代会(外部)