過去・現在・未来の視点で海を学ぼう! 小樽図書館で初の試み

 市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)では、小樽市制100周年記念事業「海で拓かれた北海道の過去・現在・未来」として、船の科学館「海の学びミュージアムサポ—ト」の特別協力を受け、9月29日(木)まで、図書館での催しは初となる「図書館で海を学ぼう」を開催中だ。

 

 鈴木館長は、「小樽は港を中心に、国内でも有数の貿易港として発展してきた。その中で暮らすいろいろな人が、小樽の過去・現在・未来を図書館に来て感じてもらえれば」と来場を呼びかけた。

 

 小樽の産業と暮らしを支えて発展した歴史を持つ過去と、海上保安庁など人の手で海の自然災害から守られ、安全に生活している現在、海洋環境を見つめ直し、これからも海とともに歩んでいく未来と海との関わりを考え、共生の大切さを学ぶ。

 

 1階のエントランス、蘭越町の貝の館を紹介するコーナーでは、海の環境問題についてのパネルやポスター・パンフレットで紹介し、同館のクリオネの標本を展示し、海に関する図書の紹介と貸出も行っている。

 

 2階ギャラリーでは、小樽港のあゆみを年表形式で紹介する小樽港歴史年表や、北海道の灯台のペーパークラフト28基(1/100)を展示し触れることもでき、灯台の技術や特徴を学ぶ機会となっている。

 

 館内各所で、灯台・海上保安庁・海洋環境・小樽港の歴史に関するクイズにチャレンジするクイズラリーとスタンプラリーを実施し、完成者には景品をプレゼントする。

 

 9月3日(土)14:00〜15:00には、「たるばとクラブ海・海・海!」を開催し、海にちなんだお話会と工作で、海の生物や環境について学ぶ。

 

 9月4日(日)15:00〜16:00は、志づ可の西塚周平さんを講師に食育講座を開講。昆布など様々な出汁の味比べから海の資源や自然環境について学ぶ。

 

 9月10日(土)13:00〜14:00は、貝の館の山崎友資館長兼学芸員が講師となり、クリオネと海洋酸性化について学ぶ。

 

 9月11日(日)13:00〜16:00は、海洋安全に尽くした灯台守の話「喜びも悲しみも幾年月」を上映する。

 

 海上保安庁による職業案内や同職員による環境紙芝居の読み聞かせ、海の安全や環境についての講話や海での危険からとっさに身を守る方法をレクチャーし、29日(木)まで盛り沢山なイベントを用意している。参加には予約が必要。

 

 ◎市立小樽図書館(外部)