文化芸能高島越後盆踊り体験 小樽北陵中

 小樽市教育委員会が取り組む小樽市民族芸能伝承事業として、9月9日(金)14:30から小樽市立北陵中学校(清水町5・岡本清豪校長)1年生78名を対象に、高島越後盆踊りの体験会が開かれた。

 

 同事業は、市内に伝わる無形・無形民俗文化財の普及・伝承活動を目的とし、文化財保存団体の協力の下、それぞれの文化財にゆかりのある地域の児童生徒に対する授業を通じた文化財の紹介・体験事業を行い、市内には、国指定重要無形民俗文化財に松前神楽、市指定無形民俗文化財に忍路鰊漁撈の行事、高島越後盆踊りの行事、市指定無形文化財に向井流水法が指定されている。

 

 今回の高島越後盆踊りは、今から300年前に発祥の地が新潟県北蒲原群紫雲寺町と言われ、越後踊りとして踊られた。

 

 明治の初め頃に小樽に移住した人が、高島地区でお盆になると遠く故郷を偲んで踊ったのが始まりで150年以上も続いている。

 

 この踊りは、踊りと囃子に2つの形態があり、これらを交互に連続して行うのが特徴で、歌は労働歌を中心に、約190もの歌詞がある。

 

 同保存会(長谷川洪徳会長)のメンバー約20名が揃いの浴衣と花編笠を被って登場し、生歌と笛と太鼓の演奏に合わせ独特な踊りを優雅に踊ってみせた。

 

 その後グループに分かれて踊りの手ほどきを受け、最後にはクラス毎に輪になって踊り、盆踊りの雰囲気を体験し、伝統ある踊りを覚えた。

 

 一原夕織さんは生徒を代表し、「踊りと囃子が2つの形態になっていて、これらを交互に連続して行う特徴が特に面白いと思った。越後盆踊りの歴史を学ぶことができ、大変勉強になった。

 

 小樽の中でも北陵中の地域と結びつきのある高島越後盆踊りを次の世代に伝えていけたら嬉しい」と貴重な体験に感謝した。

 

 斉藤正博副会長は、「短い時間ではあったが、一生懸命に練習して覚えたので、これからも忘れないで越後盆踊りを愛してください」と話した。

 

 岡本校長は、「無形文化財として若い世代に広めるため、初めて踊る生徒もいたが、雰囲気を感じながら一生懸命に踊っていた。今後は、体育の授業でも取り入れて、もっと身近なものになればと思う」と話した。

 

 ◎小樽市〜高島越後盆踊りの行事(外部)

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