小樽市保健所 全数届出見直しとオミクロン株対応ワクチン接種へ

 小樽市保健所では、9月22日(木)16:00から市役所(花園2)2階市長応接室で、田中宏之所長と柴田健治次長が、オミクロン株対応ワクチン接種と全数届出の見直しについて記者レクチャーを開いた。

 

 国の新型コロナウイルス感染症対策本部から「Withコロナに向けた政策の考え方」が発出され、同ウイルスへの対応と社会経済活動の両立に向け、新たな段階に移行する基本的考え方のもと、全数届出の見直しを全国一律で進める方針が示された。

 

 保健所でも、26日(月)から全数届出の見直しを行うとし、療養支援の方法や内容が変更となり、療養証明書の発行もないが、厚労省コロナ感染者等状況把握・管理システムのMy HER-SYSログイン画面(外部)で登録して療養証明書を表示することができる。

 

 発生届の対象が、①65歳以上の人、②入院を要する人、③重症化リスクがあり、新型コロナウイルス感染症治療薬の投与又は、新たな酸素投与が必要と医師が判断した人、④妊婦の4つの類型としたため、届出は2〜3割程度に留まる予想。

 

 症状が軽い人や自宅で速やかな療養開始を希望する人は、自分で検査キットでセルフチェックし、陽性の場合は健康観察フォローアップセンターに連絡し自宅療養する。体調が変化した場合には医療機関を受診する。

 

 高齢や基礎疾患・子ども・妊婦等で受診を希望する場合は、かかりつけ医療機関や診療検査医療機関を受診する。

 

 発生届の対象にならない人は、医療機関からのリーフレットや市HPで療養期間を確認し、自宅療養する。体調悪化時は、24時間対応の小樽市健康観察フォローアップセンター(0570‐050‐134)へ連絡。

 

 自宅療養セットやパルスオキシメーターの配送・宿泊療養を希望する人は、リーフレットや市HPの申請フォームから必要な情報を入力。検査結果を写真に撮るなど、陽性が分かる書類が必要。

 

 HPでの申請ができない人は同フォローアップセンターへ連絡する。

 

 届出対象外であっても、陽性の場合、陽性者登録窓口申請フォーム(外部)から登録していれば、症状が変わった時などに即対応できるとした。

 

 これまで、毎日15:00に新型コロナウイルス感染症の新規陽性者について、居住地・性別・症状・入院等・感染経路の有無・再陽性者数などの発表があったが、9月26日(月)から変更となるため、27日(火)からの発表にはこれまでのような詳細は把握できなくなる。現時点では変更の詳細は不明。

 

 田中所長は、「見直しは、社会経済活動と感染防止対策の両立として受け止め、新しいステージへ。対応を、高齢者とリスクの高い人の支援に向けたが、ウイルスは変わることなく重症化するため、基本的感染対策の継続をお願いしたい」と述べた。

 

 また、9月28日(水)から、1・2回目の初回接種を完了した12歳以上で、前回接種から5ヶ月以上経過したすべての人(約9万7千名)を対象に、オミクロン株(BA.1)対応の新型コロナワクチン接種を開始する。

 

 28日(水)までに届くようオミクロン株ワクチン専用の接種券1万5千人分を送付し、10月5日(水)までに1万5千人分、その後11月初旬まで送付を続け、今後、5ヶ月としていた接種間隔を短縮する可能性がある。

 

 田中所長は、「ウイルスが無くなることは難しい。換気もしづらい季節となり、インフルエンザの流行も考え、ワクチンで抗体度を上げ、市全体の免疫力を高め、次の山が低くなるように備えたい」と話した。

 

 10月16日(日)までに国から配分されるワクチンは、モデルナ社5,050回分・ファイザー社24,570回分の合計29,620回分。

 

 接種体制は、委託医療機関52ヵ所・施設等への巡回接種と、10月7日(金)〜30日(日)の21日間で、ウイングベイ小樽(築港11)1番街4階を会場とした集団接種を1日450名を目安に受け付け、受付時間は1日10の時間帯で対応する。

 

 オミクロン株対応のワクチンは1人1回までで、モデルナ社とファイザー社のどちらかは、予約時に確認できる。

 

 予約の方法は、各医療機関に直接電話・コールセンター(0120‐315‐616・9:00〜17:30)・インターネット専用予約サイト(外部)で、集団接種の予約は、インターネット専用予約サイト(外部)またはコールセンター(0120‐315‐616・9:00〜17:30)で。必ずオミクロン株専用の接種券で予約する。

 

 ◎小樽市新型コロナウイルスワクチン接種案内ページ(外部)