手宮中央小6年生が挑戦! おたる案内人ジュニア

 小樽観光大学校・NPO法人小樽歴史文化研究所・おたる案内人ボランティアガイドの会が協力し、おたる案内人ジュニア育成プログラムに取り組んだ小樽市立手宮中央小学校の6年生35名が、2年間の集大成として、9月22日(木)13:15から小樽運河中央橋で観光ガイドに挑戦した。

 

 この取り組みは、2011(平成23)年度から地元に誇りと社会力・表現力を身につけるよう、NPO法人歴史研究所により市立色内小学校でスタート。

 

 学校再編による閉校後は、手宮中央小が引き継ぎ、5〜6年生のこの時期までに50コマを学び、毎年9月に、おたる案内人ジュニアとしてデビューを飾る。コロナ禍のため、観光案内の実践は3年ぶりとなった。

 

 8班に分かれた35名は、小樽中央橋から龍宮橋までの8ヵ所で、港や鉄道・防波堤などを観光客や保護者・市民らに紹介した。

 

 出発前には、おたる案内人の青色のベストを着用して案内人ジュニアの意識を高め、小樽観光協会の徳満康浩専務理事は、「大きな声でゆっくり話して、沢山の時間を使って勉強した案内人を楽しんでください」と激励した。

 

 中央橋では、小樽のまち全体のことを伝える1班と、中央橋から見える小樽倉庫のことを2班が説明を行い、運河散策路の鰊レリーフの前では、鰊についてを7班が担当した。

 

 散策路からも見える北防波堤や南防波堤の紹介は3班、運河散策路の鉄道のレリーフ前では6班が鉄道について説明した。散策路から見える大家倉庫については、5班がしるしについても説明。

 

 龍宮橋については4班が担当し北海製罐についても説明。最後は中央橋に戻り、8班が青の洞窟や小樽雪あかりの路など小樽の魅力について紹介した。

 

 どの班の説明にもクイズが盛り込まれ、楽しませるよう工夫しされている。

 

 鉄道について紹介した高田育洋君は、「教室と違って緊張した。話すことは暗記して上手くいった」と話し、他の児童は「知らない人に元気に発表する練習ができた」と満足していた。

 

 案内を聞いていた保護者は、「家で何度も練習して暗記していた。難しいことを詳しくやっていると思った。小樽のことを知ることができ勉強になる。引っ越ししてきたので、小樽のことは、子どもに教えてもらっている」と話した。

 

 古田優子校長は、「観光客に伝えようと、張り切って一生懸命に取り組む姿を見て嬉しく思う。はじめは、声が通らない・話すことを忘れるなど心配もあったが、6年生のこれまでに積み重ねたことが活かされた。自分たちがこんなに素敵なまちに住んでいることを、伝えられる喜びも感じたと思う」と話した。

 

 6年生がガイドする様子を、5年生35名も見学し実践する姿を学んでいた。

 

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