藤間扇玉会ゆかたざらい ヲタル座で日頃の成果発表

 

 

 日本舞踊藤間流扇玉会(藤間扇玉会主)は、9月25日(日)11:00からウイングベイ小樽(築港11)3階ヲタル座で、文化庁2022(令和4)年度伝統文化親子体験教室事業「伝統文化こども教室発表会」を兼ねたゆかたざらいを開催し、日頃の稽古の成果を発表。

 

 第1部の伝統こども教室発表会は、20名が十五夜お月さんからさくらさくらまでの7演目に出演。一生懸命に踊る子供たちに、観客から大きな拍手が贈られた。

 

 扇玉氏は、「子どもたちは、コロナ禍の暑い最中でも練習に励み、それにも増して保護者には力添えをいただき、まさに親子教室。来年に向けて頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」と挨拶した。

 

 小学1年の井上蒼天さんは、「3歳から日本舞踊を始めて、今日の発表会は緊張した」と話し、小学3年の姉・虹心さんは、「緊張したけど頑張った。難しいけれど、手と足などを動かすところが好き。着物も着られて嬉しい」と話した。

 

 観客の女性は「限られて日数でこんなにかわいらしく踊れるなんてすごい。楽しんだ」と満足していた。

 

 第2部の藤間扇玉会ゆかたざらいでは、16演目が用意され18名が出演した。男性の出演者が少ない中、中村全博氏は長唄「雨の五郎」を完璧に踊り、観客から大きな拍手が湧いた。

 

 長唄「近江のお兼」は、近江国に住む布ざらしを生業とする大力の娘の話で、両手に持った長い布を自在に操る見事な踊りを、藤間綾花さんが披露した。

 

 最後に全員が出演し、さくらさくら・小樽小唄・北海博をどりを華やかに踊り締めくくった。

 

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