小樽ロケ映画“天間荘の三姉妹”  10/28全国ロードショー

 小樽市平磯岬の高台に立つ銀燐荘(桜1)を舞台に繰り広げられる映画「天間荘の三姉妹」の全国ロードショーが、10月28日(金)から始まり、小樽ではウイングベイ小樽(築港11)イオンシネマで上映される。

 

 原作は、2013(平成25)年18号から2014(平成26)年20号までのグランドジャンプ(集英社)に連載された髙橋ツトム氏の漫画「天間荘の三姉妹スカイハイ」で、髙橋氏とハリウッドを拠点に活躍する映画監督の北村龍平氏と2人の盟友によって、この映画が生み出され、アニメーション映画「この世界の片隅に」を大ヒットに導いた真木太郎氏がプロデュースし実写映画化した。

 

 主題歌は玉置浩二氏と絢香氏が担当。三姉妹役はのん氏・門脇麦氏・大島優子氏。

 

 臨死状態の魂が天に昇るか、地上に戻るかを決めるまでの間を過ごす、天界と地上を繋ぐ老舗旅館「天間荘」での涙と感動の物語で、その老舗旅館のイメージ通りであった銀燐荘や花園の空店舗、風景の美しい忍路海岸で撮影が行われ、小樽が魅力的に映画のシーンに映し出されている。

 

 作品のテーマと、厚生労働省世界メンタルヘルスデーのテーマ「つながる どこでも だれにでも」に親和性があることから、今回タイアップに繋がった。

 

 ◎「天間荘の三姉妹」とのタイアップ(厚生労働省)

 

 物語の舞台であり作品の看板でもある旅館『天間荘』をどうするか?、スタッフが日本中を探し回ったが、なかなかイメージに合う場所が見つからず、セットを一から建てるしかないと思っていた矢先、銀鱗荘の写真を見て、『これだ!』と声をあげたという。

 

 偶然が重なり、撮影ができた映画には、ファンタジーであっても旅館の人々はリアルに描きたいと、出演者の所作指導には、日本舞踊藤間流扇玉会主の藤間扇玉氏と扇久華氏があたり、生け花は花売業Kusa(稲穂2)が担当。銀鱗荘の齋藤法泰総料理長をはじめ、小樽市民もエキストラとして協力。

 

 上映前の10月18日(火)、北村監督が小樽を訪問し、「小樽ロケの最終日、クライマックスの宴会シーンではエキストラ参加してくれた地元の皆さんの素晴らしい笑顔を撮ることができた。今ではすっかり地元のような感覚さえしている。 並々ならぬ情熱で挑んだ作品だが、それに真っ向から応えて、支えてくれた小樽の皆さんには感謝しかない。 皆さんと一緒に作り上げたこの作品が一人でも多くの人々に届くことを祈っている」と、小樽との関わりを語った。

 

 所作指導を行った扇久華さんは、「撮影の仕事の丁寧さに親子で感激し、踊りの舞台との違いも感じた。音を立てずスピーディーさにも驚かされ、集中力が凄かった」と話し、扇玉会主も「一生のうちにあまりできない経験をさせていただきありがたい」と、とても貴重な時間を過ごしたという

 

 ◎映画「天間荘の三姉妹」公式サイト(外部)

 ◎イオンシネマ小樽(外部)