第8回小樽こども詩(ポエム)コンクール表彰式 応募数4,420編

 

 

 3年ぶりとなる通常開催の第8回小樽こども詩(ポエム)コンクール(アーサー・ビナード審査委員長)表彰式が、10月15日(土)15:00から小樽経済センター(稲穂2)7階大ホールで開かれた小樽市教育委員会(林秀樹教育長)、絵本・児童文学研究センター(工藤左千夫理事長)、北海道新聞社主催。

 

 詩の創作活動を通じて、子どもたちの豊かな思考と表現力及び想像力を育み、日本のもつ美しさやリズムなどを工夫しながら創作し、子どもたちのことばに対する興味や関心を高めることを目的としている。

 

 今回は、市内小学校17校の児童から3,171編、中学校12校の生徒から1,249編、合計4,420編の作品の応募があり、第1回目の応募総数1,034編の約4倍以上で、児童生徒の7割の参加率となった。

 

 最優秀賞1名・特別賞1名、小学校低学年の部・小学校中学年の部・小学校高学年の部・中学校の部の4部門からは、金賞・銀賞・銅賞をそれぞれ選んだ。

 

 林教育長は、「このコンクールは、言葉の使い方を工夫しながら、考える力や表現する力を養い、ポエムを創ることが、楽しく好きになってもらいたい思いが込められている」と述べた。

 

 迫俊哉市長は、「詩を創ることにより、言葉に対する興味や関心を持ってもらい、あるいは自分を見つめ直したり、世の中のことを考えてもらいたい。今回の受賞を契機に、来年も良い作品を出してもらいたい。詩を創ることで、皆さんの成長を楽しみしている」と挨拶した。

 

 表彰式では、出席した受賞児童生徒に賞状とトロフィー・記念詩集が贈呈され、工藤直子さんから2023(令和5)年版のはらうたカレンダーが手渡された。

 

 アーサー・ビナード審査委員長の総評と受賞作品の詩の朗読を、同センター・外崎和枝事務局長が行った。

 

 工藤理事長は、「ものすごく難しい時代に入っている。作文やポエムなど何かを創作すると個人の力になる。創作するたびに自分の心が強くなることを実感してもらいたい」と期待を寄せた。

 

 中学生の部で銅賞を受賞した潮見台中2年の横堀百芭さんは、「違うテーマで書きたくてメモを取っていたが、祖父の“ラジオ”で書いてみると考えすぎずに言葉が出てきたので、この詩を書いた。言葉を活かしてこれからも詩の創作を頑張りたい」と話した。

 

 受賞者は以下の通り

 優秀賞・新芽賞(旧工藤直子賞) 桜小2年伏黒莉聖 作品「ショックわすれんぼ」

 特別賞(北海道新聞社賞) 西陵中1年斎藤颯人 作品「夕日」

 小学校低学年の部 金賞・望洋台小1年中川柊叶 銀賞・塩谷小1年堀内翔生 銅賞・山の手小1年阿部哲生

 小学校中学年の部 金賞・塩谷小3年石浦ゆづき 銀賞・稲穂小4年伊藤智信 銅賞・望洋台小3年加賀田璃究

 小学校高学年の部 金賞・銭函小5年長出有芯 銀賞・桜小6年道下このみ 銅賞・山の手小6年上田遥

 中学校の部 金賞・菁園中2年上原琉煌 銀賞・朝里中2年村山綴 銅賞・潮見台中2年横堀百芭

 

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