特殊詐欺被害防止ボランティア 小樽の少年剣士13名

 

 

 小樽警察署(富岡1・本間博幸署長)では、依然として減少しない特殊詐欺被害に対し、市内の少年剣士に協力を求め、10月16日(日)14:00からウイングベイ小樽(築港11)5番街1階エスカレーター前通路で、特殊詐欺被害防止啓発活動を行った。

 

 小学1年生から中学1年生までの小樽剣道連盟(北村敏貴会長)所属の小樽剣翔館・長橋練武会・銭函剣正会に通う、防具姿の少年剣士13名が訪れ、特殊詐欺被害防止啓発グッズ300部を、同署警察官4名と一緒に買い物客や通行人に配布し、特殊詐欺被害に遭わないよう呼び掛けた。

 

 最初にどう声を掛けて良いか戸惑う子もいたが、次第に慣れ、積極的に啓発物を手渡し30分ほどで配布がなくなった。

 

 小樽剣翔館の髙橋靜次館長は、「少しでも特殊詐欺被害を防ぐことができればと思う。初めての活動で稽古の一環にした」と話し、北村会長は「大切なおじいちゃんとおばあちゃんを守るために、少しでも役立てれば」と話した。

 

 剣道を始めて2年の髙井克己君(小1)の母親は、「警察の仕事を見せてもらい、人のために何かやってほしいと参加した」と話し、克己君は「楽しかった」と、達成感を感じた様子だった。

 

 同署の浜島美輝生活安全課長は、「特殊詐欺被害が爆発的に増えているため、地道な活動が必要。元気で礼儀正しい剣士たちにも、社会貢献のために頑張ってもらった。今日配布物を受け取った300人は絶対に騙されません。そう信じている」と協力に感謝した。

 

 北海道の特殊詐欺事件発生状況(2022年9月末)は、認知件数230件、被害総額は9億3,373万3,689円で、2021年の認知件数101件から129件も増え、被害総額2億1,069万48円も、7億2,304万3,641円増えている。小樽では2022年9月末で6件発生し、被害総額は709万6千円。

 

 ◎札幌方面小樽警察署(外部)

 ◎関連記事