第73回小樽市文化祭 書道市展86点出展

 9月29日(木)から第75回美術市展を皮切りに開幕した、第73回小樽市文化祭(大道恒雄会長)の第59回書道市展が、10月13日(木)~16日(日)に市立小樽美術館(色内1)で開かれた。

 

 今年は、漢字(多字数・小字数・写経)、仮名(大字・小字)、近代詩文(近代詩文・調和体)、篆刻の4つの部門から、一科23点・二科30点の合計53点を2階企画展示室に、高校生作品は漢字のみ13点と市展委員20点の合計33点を、1階多目的ギャラリーに展示し、市展委員のベテランの作品と向かい合うように、高校生の初々しい作品が並んでいた。

 


 最終日は小西広恵市展委員が当番を務め、今回、高校の部では
潮陵高校・桜陽高校・明峰高校の13点のみで、高校生の作品が少なかったことや、高校での書道の授業が少ないことを指摘した。

 

 最高齢98歳の市展委員・長田恵宛さんは、創作で「雙扇舞(そうせんまう)」を堂々と書き、「好きだから書いている」とはつらつと笑顔で話した。

 

 企画展示室は、一科・二科の受賞作品とともに、市展賞を受賞した中村秀嶺さんらの作品が並び、書道作品を鑑賞できる良い機会となった。

 

 中村さんは、「師匠である一島澄湖先生や諸先生方への激励に感謝し、来年以降、市展委員としてようやく書道市展のお手伝いができるのが何より嬉しく思う。一方で、自分自身の勉強不足を実感した今回展でもあり、今後とも気持ちも改めて精進して行きたい」と話した。

 

 小樽市文化祭は、10月19日(水)~23日(日)に書遊展、20日(木)~23日(日)盆栽展が行われ、26日(水)~30日(日)小樽ユース展、28日(金)~30日(日)合同華展と続き、最終は11月1日(火)~6日(日)写真市展と押し花アート展を予定している。

 

 ◎令和4年度小樽市文化祭第59回小樽書道市展受賞者一覧(PDF)

 ◎関連記事