和楽器に触れる! 小樽西陵中で9年目の取り組み

 小樽市立西陵中学校(富岡2・吉岡智尋校長)では、全校生徒168名を対象に、生田流正派邦楽会師範で琴咲楽(さくら)主宰咲楽雅会の大林朋子代表を講師に招き、アンサンブルSAKURAメンバーの音楽療法士・近藤ひとみさんと三浦波人さんの協力を得て、箏の授業を実施した。(写真提供:大林朋子代表)

 

 今回は10月18日(火)〜21日(金)の日程で、全生徒に箏の授業を受けさせたいという、音楽担当の寺田亜紀教諭の強い思いもあり、2時間ずつの授業時間を活用し、和楽器である箏に触れる授業を行っている。

 

 1年生はさくらさくら、2年生は少年時代と夏まつり、3年生はもののけ姫と上を向いて歩こうを練習曲に選んだ。

 

 これまで2人で1面だった箏が、6歳の時大林代表が師匠から受け継いだものを含め22面と90cmのミニ箏6面を音楽室いっぱいに並べ、1人で1面使える学年もあった。

 

 19日(水)は、3年生2クラスが、3時間目〜6時間目で2時間ずつ指導を受けた。3年生のみ5線譜の楽譜を使用して演奏。その後、大林代表の箏と三浦波人さんのギターでハナミズキを披露した。

 

 生徒からは、「最初は難しかったが、先生たちに教えていただいてさくらさくらをみんなで合奏できて嬉しかった」「大変だったけどみんなで演奏できてうれしかった」「楽しい時間だった。もっと箏の授業をしてみたい」などの感想が届いた。

 

 4日間を終え大林代表は、「この取り組みも9年目となり、毎回のことではあるが、一生懸命に稽古してくれる姿に嬉しく思う。子どもたちは素直でかわいい。2時間という中で曲になっていき、この授業を機に箏に興味をもってもらい、良い思い出にしてもらいたい」と話した。

 

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