小樽市内清水町にある中野植物園は、1908(明治41)年に開設の私設植物園で、2015(平成27)年7月1日付けで北の造園遺産に認定され、四季折々の植物が楽しめ、バードウオッチングや紅葉スポットでもあり、ゆっくり楽しめる穴場として市内外の人に喜ばれている。
10月28日(金)は、午前中少し日が差す時間帯もあり、13:11には最高気温17.2℃にまで上がり、穏やかな日となった。
同園の紅葉は色づき始めていて、園の人の話では「今は黄色の葉に色づいていて、これからもみじの赤が綺麗に見られ、これからが見頃を迎える。当園の紅葉は他よりも少し遅いと思う」と話していた。
中野植物園と書かれたゲートを潜り、石の階段を上っていくと、紅葉の景色の中に手作りの遊具が映え、秋の風情に包まれていた。
園のあちらこちらに、種がこぼれたものや種が入ったオオバユリを見つけた。
カリンや西洋梨・ブナ・ミズナラ・ハモクレンなどの木葉は黄色に色づき、随分落ちた葉も多い。赤というよりも茶色が多く、ここの紅葉の楽しみのひとつ、真っ赤な絨毯はこれからのようだ。
期待していたエゾリスには遭遇できなかったが、羽が綺麗なカケスに遭った。とても警戒心が強くて、なかなかカメラに収めることができない。ちょっと怖い顔だ。
滑り台があるてっぺんまで行くと、秋も終わる頃には葉がみんな落ちてしまうが、まだ葉が残っていて、風が吹くとカサカサ音を立てて葉が舞い、ゆっくりと地面に着地する。これからどんどん葉が地面に積もっていく。
紫陽花も頑張って咲いている。八重の藤の木は、なんとも言えない芸術的な形で成長している。側にあるモミジや松に巻き付いてしまう不思議な木らしい。
今後さらに紅葉が進み、真っ赤な絨毯に期待したい。
中野植物園(清水町26−30・0134‐23‐3468)
開園時間:9:00〜17:00
入園料:大人200円・4歳以上100円
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