小樽市商工会議所新会頭 中野豊氏就任

 小樽商工会議所(稲穂2)は、11月1日(火)10:30から小樽経済センター(稲穂2)7階で、臨時議員総会(51名出席)を開き、会頭を4期12年務めた山本秀明氏(69・協和綜合管理株式会社取締役会長)が退任して名誉会頭に、新会頭には、副会頭2期6年務めた中野豊氏(67・阿部建設株式会社代表取締役社長)が正式承認された。任期は2022(令和4)年11月1日~2025(令和7)年10月31日の3年間。

 

 

 20代目となる中野新会頭は、12:30から行われた記者会見で「緊張感と重大な責任を感じている。小樽の諸問題を解決していきたい。大きな問題は人口減少問題で、32年前に東京から小樽に来たが、首都圏には大自然に憧れている若者が沢山いる。働く場所があれば、いくらでも移住してくれるのではと、経験を活かして人口問題を解決できればと思う。

 

 デジタル化を押し進めることや、マーケットリサーチして小樽駅にたるしぇを起業し、1次・2次で作ったものを販売し、年間10万人のお客さんが利用している。

 

 また、インバウンド対策も重要で、NTTドコモのモバイル空間統計という手法
で、2018(平成30)年にインバウンドの調査の結果を踏まえ、2人に1人は小樽に来ている結果や、夏よりも冬に多く来ていることが分かり、国別の数などから受入体制を分析するなど様々な構想を、副会頭4名と専務理事の力を借りて運営していきたい」と、決意を新たにした。

 

 記者会見には、副会頭4期目の平松正人氏(69・株式会社角一商会代表取締役社長)
、2期目の嶌村公宏氏(60・北海道ワイン株式会社代表取締役社長)、2期目の上参
郷光祐氏(58・株式会社樽石代表取締役社長)と、新たに加わった椎野雅之氏(60・椎
野雅之税理士事務所所長)の4名と、11年目となる専務理事の山﨑範夫氏も出席した。

 

 北海道税理士支部長でもある椎野氏は、同会議所議員になって6年。「数字に関してアドバイスがほしいと中野会頭から言われ、せっかく小樽で仕事をしているので、小樽のために何かできることがあればという思いで受けさせてもらった。中野会頭を支えられるよう精一杯務めていきたい」と述べた。

 

 中野会頭は、新幹線に関しての質問に、「新幹線に関する商工会議所検討会議座長を務め、小樽市主催の新幹線に関する会議も含めて出席した。

 

 新小樽駅は天神の中で何もなく何を戦略にするか考えたところ、札幌から新幹線を利用する場合、札幌よりも新小樽駅に安くて利便性の良い大型駐車場を作ることで新幹線の停車にも繋がり、市に大型駐車場を要望しているところ」と答えた。

 

 人口減少問題については、「若い人を小樽に移住させたい。ニセコの地域おこし協力隊をヒントに、首都圏から人を呼び、隊を卒業した人が起業する循環する仕組みづくりを市に提言している」と答えた。

 

 今後は、「山本会頭が始めた1次・2次産業プロジェクトに関しては、山本名誉会頭と一緒に考えながら実施したい。一つの新しいビジネスモデルとして、管内の道の駅にもたるしぇから卸していて、地元の名産品がいろいろな部分で販売できると思う」と期待した。

 

 オタモイ地区関連事業に関しては、10月31日(月)に小樽商工会議所オタモイ開発特別委員会を開き、山本氏が委員長を務め、展望テラス整備を中心とした基本計画案を公表し、今後さらに検討を続ける見通しだ。

 

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