晩秋のトロッコ 今年最後のレールカーニバルinおたる

 

 

 NPO法人北海道鉄道文化保存会レールカーニバル実行委員会(清水道代代表)は、廃線となっている旧手宮線の中央通りから道道小樽港稲穂線の間で、今年3回目となる最後のトロッコ(足漕ぎ軌道自転車)乗車体験を、11月3日(木・祝)・5日(土)・6日(日)の日程で実施している。

 

 今年は、小樽市市制100周年と旧幌内鉄道全通140年を記念して実施され、3日の祝日は、子どもから大人まで110名の乗客で賑わい、5日も大勢の人が、桜の葉が真っ赤に色づく旧手宮線の紅葉と乗車体験を楽しんでいた。

 

 小樽潮陵高校すけっと同好会7名をはじめ、小樽商科大学学生や市民、関係者など20名のボランティアが協力し、充実した運行を行うことができた。

 

 スタート地点でスタンバイする同好会の笠原颯太さん(2年)は、運行においての注意点を説明し、久保茉央さんは切符を切る役をこなし、何度も参加している常連スタッフとして貢献していた。

 

 笠原さんは「天気もわりと良く、運行もしっかりとでき、お客さんも来てもらい順調。外国人や地方からも沢山来てくれている」と話し、久保さんは「お客さんが嬉しそうにしているのを見ると私も嬉しくなり、手伝って良かったと思う」と話していた。

 

 札幌から訪れた家族連れは、「初めて乗り、線路を走る音が聞こえてきて、紅葉の景色も良かった」と楽しんだ様子だった。

 

 清水理事長は、「市制100年・全通140年を記念して運行することが出来て良かった。学生さんなど皆さんに協力してもらい、とてもありがたい」と話していた。

 

 同団体は、長年の取り組みが観光客へのおもてなし向上に貢献したと評価を受け、令和4年度の観光ホスピタリティ実践者に選ばれ、知事感謝状を授与された。

 

 同トロッコは、最終日6日(日)も10:00〜16:00に運行される。予約専用電話080‐7270‐3862(受付9:30〜)で、乗車料金は小学生以上500円。

 

 来年の第1回目は5月のゴールデンウィークの運行を予定している。

 

 ◎NPO法人北海道鉄道文化保存会(外部)

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