小樽西陵中で職業講話 働くことの意義を考える

 

 小樽市立西陵中学校(富岡2・吉岡智尋校長)では、11月8日(火)4校時(11:50〜12:40)と5校時(13:35〜14:25)に、2年生73名を対象として、市内で働く社会人を講師に招き、自分の職業や経験を語る職業講話を同校体育館で開いた。

 

 この取り組みは、中学生ひとりひとりの社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通じて、キャリア発達を促す教育の一環で、地元企業を訪問体験していたが、コロナ禍のここ数年は、講師を招いて職業観などを語る職業講話を実施している。

 

 生徒が進路を考える時、働くことの意義を考え、将来を見つめたり考えたりするきっかけとなる機会にと実施されている。

 

 4時間目は、写真館「スタジオフォトス」(濱田剛代表)に勤務するフォトグラファーの濱田恭輔さんが、「問いかける」をテーマに講師を務めた。

 

 小樽出身の濱田さんは、経験者に聞く・人を喜ばせるをポイントに、子どもの頃から現在に至るまでの実体験を語った。

 

 子どもの頃の夢は、バスケットボール選手、料理人と変化し、いろいろな経験を積み重ねる中で、ある日のフェイスブックでカメラマンの父が楽しそうに仕事をしている姿を見て、社会人になって父の偉大さを知り、家業の写真館を手伝うため実家に戻った。

 

 新潟の写真館で修業を積み、そこで師匠との出会いがあって写真館の楽しさを知り、人を喜ばせる仕事に就くことが自分のやりたいことだと気づいた。

 

 これまで撮影した写真を紹介し、「七五三などの大切な日のその瞬間に、スタジオに来てくれることに喜びを感じ、素敵な仕事だと感じた。

 

 沢山失敗して落込み挫折し、涙する日もあると思うが、辛い日はいずれ過去になり感謝に変えられる。恐れずに挑戦を続けてほしい。誰かが喜んでくれる素晴らしい未来を願っている」と締めくくった。

 

 齋藤冬嗣さんは、「自分の将来について少し悩んでいて、それで良いのかと聞かれていたが、やったことがある人から聞かなければ分からないと聞き、あきらめないで自分のやりたいことをやってみようと思った」と話した。

 

 5校時目は、フリーアナウンサーでgift of voiceの石橋八千代代表が講師を務めた。

 

 ◎小樽市立西陵中学校(外部)