除排雪万全に!小樽市令和4年度第2回除排雪懇談会

 小樽市(迫俊哉市長)では、雪の季節を前に、11月10日(木)から16日(水)まで市内167町会を7回に分け、今年度の除排雪計画を説明する2022(令和4)年度第2回除排雪懇談会を行い、10日(木)には2地区が終了している。

 

 第1回目の除雪懇談会は、7月13日(水)に開催され昨年度の雪対策状況について説明あり、その後、11月1日(火)に除雪対策本部を設置、7日(月)に第1回ステーション会議を開いている。

 

 11月14日(月)は、稲穂・山の手・花園・色内・浜小樽・松ヶ枝・入船・長橋の一部(葵ケ丘・旭山)の48町会を対象に、10:00から市役所(花園2)6階消防庁舎講堂で開かれ、建設部建設事業室維持課職員と除雪業者、関係町内会役員ら20名が参加し、昨年度の降雪状況等についてと今年度の除雪体制などについての説明が行われた。

 

 昨年度の累積降雪量は519cm、累積積雪深は9,326cmとなり、近年の少雪傾向から一転して、まとまった降雪と暴風雪の影響を受け、大変厳しいシーズンだったと振り返った。

 

 特に、市民の声が3,652件と過去5年で最も多く、除排雪に関する市民ニーズが非常に高まっていると認識したという。

 

 市内7つの地域に分けて地域総合除雪を実施し、除排雪作業に関わる主な取り組みとして、主要交差点等の見通し確保では、バス路線や主要通学路等の対象交差点における早めの除排雪作業を実施する。対象交差点103ヵ所を今年度5ヵ所増やして108ヵ所とした。

 

 小学校3学期の始業式までに、排雪作業等の実施を基本とする主要通学路の歩行空間確保、観光に配慮した除排雪を実施する。

 

 今年度の除雪費の予算は16憶4,610万円で、除排雪経費8億5千万円とロードヒーティング経費3億円の2つで7割を占めている。

 

 除排雪路線を、車道除雪計画路線517km・歩道除雪計画路線114km・除雪計画路線270km延長するとした。

 

 雪堆積状は、祝津豊井浜・幸1丁目・中央ふ頭基部・望洋シャンツェ駐車場・銭函浄水場・銭函4丁目の6ヵ所を開放。開設期間は異なり雪の状況に応じながら開設する予定。

 

 ロードヒーティング施設について今年度は約55,100㎡を予定し、部分停止試行箇所を、昨年度の15箇所からさらに8箇所追加となった。

 

 砂散歩作業は、ボランティアの協力による行政と市民の協働作業となる。砂箱設置個所は666箇所。砂まきボランティア登録数は、2021(令和3)年度で144件、今年度は11月から登録を開始している。

 

 市民との協働による雪対策の推進については、除雪後に残った置き雪の処理は各家庭で実施し、除雪の雪を押し込む「空き地」の情報提供を募り、固定資産税等減免制度や謝礼金などについて、2023(令和5)年度の制定に向けて検討中で、2024(令和6)年度から運用開始を目指す。

 

 地域住民が地域貢献のための除雪作業を行う場合、小型除雪機を活用した除雪作業を新たな協働の取り組みとして実施する場合、各地域で住民が使用する小型除雪機の購入についてアンケート調査をしたところ、町会167団体のうち67団体が回答。

 

 購入補助について、金額により検討する10団体・購入しない53団体・未回答98団体、無償貸出の場合は、貸出を希望する10団体・貸出を希望しない54団体・未回答98団体。制度を利用しない主な理由は、町内で除雪作業をする人がいない、除雪機を保管する場所がない、燃料費及び保険料に伴う費用負担が大きいとの回答があった。個人の敷地を対象外としたところ、高齢者住宅や町内会式も制度の対象としてほしいとの意見があった。

 

 貸出ダンプ制度も実施され、受付期間は12月1日(木)から詳しくはこちら(外部)から。

 

 「最上町ではスクールゾーンなのに歩道が1度も除雪されなかった」や「観光を配慮した除雪と言っているが、出動基準値に達しない場合は除雪されなくどんどん積み重なっていくのはどうか?」「駅前から左側の運河沿いの歩道の除雪が行われていないが、観光地としては恥ずかしいのでは?」「除雪の予算が16憶で足りるのか?穏やかな気象状況を見込んでの金額だと言うが、最悪の状況を見込んで予算を立てることはできないのか?」などの質問があったが、個別案件は閉会後、市の担当者と直接話す時間も用意された。

 

 ◎小樽市除雪懇談会等の開催について(外部)

 ◎第2回除排雪懇談会資料(PDF)