幅広分野で興味を調査!小樽博物館で自由研究作品展

 小樽市総合博物館(手宮1・石川直章館長)2階回廊で、11の市内小学校と小樽少年少女発明クラブの81名が、興味を持つ分野を調査・研究した成果をまとめた自由研究作品展が、11月12日(土)〜27日(日)に開かれている。

 

 ここ最近では70点前後の応募に留まっていたが、今回は81点と例年よりも多くの作品が集まり、関係者も喜んでいる。

 

 今年度から小樽中央ライオンズクラブの協力のもと、最高賞の館長推薦作品1点・小樽中央ライオンズクラブ推薦作品1点・学芸員推薦作品10点・入選11点の合計23点を選び、会場には応募作品全部を展示している。

 

 学芸員推薦の中で多くの支持を得て、館長が特に推薦する作品に選ばれたのは、桜小学校5年の北角一華さん「ひいおじいちゃんと小樽市の市政の100年」で、小樽市の100年の歴史と100歳になるひいおじいちゃんの歴史を年表にまとめた力作。

 

 石川館長は、「小樽市制100年を迎える今年、様々な事業が行われているが、最も100年を記念した作品だ」と絶賛し、「ひいおじいちゃんの人生をていねいに聞き取り、その時代の資料も集め、分かりやすくまとめていてすばらしい。小樽の100年の歩みは、小樽に暮らしてきた人々の歩み。そのことを伝える資料として、多くの方にご覧いただきたい」と、講評を寄せている。

 

 桂岡小学校4年の岸本萌々夏さん「そばを知ろう」は、祖母が営むそば工場に興味を持ち、自分でもそばを作ったりすることで、そばは何からできているかなどを知る機会となった。

 

 小樽少年少女発明クラブの小鷹優爾さん(6年)は「科目別虫かご」を製作した。昆虫同士が傷つけ合わないように、中にしきりをつけ、入口を2つに分けた虫かご。分解洗浄できることがポイントだとしている。

 

 日頃、不思議に思ったことや興味のあるものについて調べたり、タコやニホンカナヘビ、ハシビロコウなど、様々な手段を使って丁寧に調べ、分かりやすくまとめている。

 

 能瀬晴菜学芸員は、「幅広い分野に取り組み、良く調べ分かりやすくまとめている。ひとつひとつが魅力的な作品。大人が見ても、子どもが見ても楽しめ、勉強になる作品が多い。ぜひ会場に来てじっくり見てください」と話していた。

 

 自由研究作品展 11月12日(土)〜27日(日)9:30〜17:00

 小樽市総合博物館本館(手宮1)2階回廊 火曜日休館

 入館料:一般300円、市内高校生・70歳以上150円、中学生以下無料

 

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