パネル展と相談所開設 小樽人権フェスティバル

 12月4日~10日の人権週間に合わせ、小樽人権擁護委員協議会(小澤倭文夫会長)では、12月3日(土)・4日(日)、ウイングベイ小樽(築港11)1階ハイタッチコートエレベーターホールで、小樽人権フェスティバルを開いた。

 

 同協議会は、小樽市・余市町・仁木町・赤井川村・古平町・積丹町の人権擁護委員で組織され、札幌法務局小樽支局内の常設相談所で、法務局職員とともに人権相談・人権啓発を実施している。

 

 人権とは、誰もが幸せに生き人種や性別を超えた共通の権利で、人権尊重思想の普及高揚を図るため、1949(昭和24)年から、毎年12月10日の人権デーを最終日とする1週間(12/4〜10)を人権週間と定め、世界人権宣言の趣旨や重要性を伝える活動が各地で開かれている。

 

 同フェスティバルには、同小樽支局職員をはじめ、人権擁護委員らが参加して、コロナ禍の影響を考えてパネル展を中心に、1日人権擁護委員の委嘱や人権イメージキャラクターのまもる君とあゆみちゃんとのふれあいタイム、人権なんでも困りごと相談所を開設し、人権擁護委員が相談を受けた。

 

 女性・子ども・高齢者など17の人権の課題について、来場者と考え、気になる項目にシールを貼りアンケート調査を行った。一番多かったのは、インターネット上の人権侵害だった。

 

 人権相談ダイヤルが書かれた配布物を買い物客に配り、広く地域住民に周知を図り、人権尊重思想の普及高揚を図った。

 

 また、同協議会では小樽と北後志の中学生から人権作文を募集し226点の応募があった。その中から優秀作品3点を札幌地方大会へ応募し、北海道新聞社賞に市立銭函中学校1年の小岩湖子さんが選ばれ、優秀賞に選ばれた2人と一緒に、4日(日)14:00から1日人権擁護委員として啓発活動に参加した。

 

 小澤会長は、「私たちの生活の中で見過ごしてしまうことも多くあるが、人それぞれ、何歳になっても幸せに生きるのが大切。

 

 学校で出前講座を開いていじめの視点を変え、人権を守る内容を話すと関心度が違うと聞き、子どもたちが考えるきっかり作りとなっていじめ防止対策の力になれればと思う」と話した。

 

 同小樽支局内にある常設相談所では年間200件の相談に対応。相談内容は土地や相続・近隣問題など様々だという。

 

 ◎小樽人権擁護委員協議会について(外部)

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