小樽市障がい者週間・ほほえみフェスタ 14団体集う

 小樽市障がい者週間・ほほえみフェスタ実行委員会(原田真二会長)では、12月8日(木)・9日(金)の両日、長崎屋小樽店(稲穂2)1階公共プラザと2階催事場で、ほほえみフェスタ2022を開いている。

 

 12月3日~9日を「障がい週間」と定め、障がい者週間啓発事業として、1991(平成3)年度から開催している。

 

 今回は14の団体が参加し、活動内容のチラシを配布したり、福祉施設の利用者が丹精込めた作品などを展示販売し、市民に活動を紹介する貴重な機会となっている。

 

 障がい者支援施設松泉学園(見晴町20)では、三角山近くにある果樹園で利用者が収穫したふじと王林を販売し、2日間でりんご箱2箱ずつを用意。昨年は好評で完売したという。

 

 刺し子の布巾も人気で、以前買い求めた人が「大変良い」と太鼓判を押し、今年も買いに来たという。

 

 社会福祉法人塩谷福祉会(塩谷4)では、これまではちみつを販売していたが、今回は利用者の「竜玄」こと中川賢さんが描いたオリジナルカレンダーの壁掛けと卓上タイプを販売した。

 

 来年の干支にちなんだウサギの絵や、塩谷駅・小樽運河・堺町通りなどの小樽の風景を写真に収めてから、丁寧に描いた風景画等6枚をセットにしている。

 

 中川さんは、書道も段を持つ腕前で文字も綺麗に書き、4年前から特技を活かしたオリジナルカレンダーを販売しているという。

 

 社会福祉法人後志報恩会和光学園(桜4)では、織物班とクラフト班、園芸班による作品を販売。伝統ある織物班は、小樽の街で手織りの優しさを伝える意味を込めて「織っ樽(おったる)」と名づけ、日々作品づくりに励んでいる。糸を染織し、平織り・綾織り・模様織りの手織り技法で織り上げ、小銭入れやポーチ・ティッシュカバー・髪留めなど、作品はバラエティに富みどれも丁寧に作られている。

 

 利用者の1人は、足踏み式の高機織機で手織りの素晴らしさを表現した織物作品「何処かへ続く階段」を、2022(令和4)年第76回全道展に出展し奨励賞を受賞札幌の元気ショップに商品を出品したり、町内のまつりに参加して販売している。

 

 生活介護事業所ウイリング和光・高橋敦司サービス管理責任者は、「ぜひ会場で手にとって見てさい」と来場を呼びかけた。

 

 小樽ろうあ協会では手話の本などを販売。1階公共プラザでは、肢体・聴覚障がい者合同の絵画・書道教室の作品や、肢体障がい者カメラ教室の写真等が展示され、小樽市保健所ブースでは、関係資料やヘルプマークの配布も行われた。9日(金)も10:00~17:00まで同じ内容で実施されている。

 

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