松ぼっくりでクリスマスツリー 小樽市総合博物館

 小樽市総合博物館本館(手宮1)では、工作講座の「まつぼっくりでクリスマスツリー作ろう!」を、12月11日(日)14:00と15:30の2回開催し、参加者は手作りの可愛らしいクリスマスツリーの完成に喜んだ。

 

 当初定員5組としたところ、予想外の応募数があり開催数を2回に増やし9組・27名の親子や大人が参加した。

 

 同館の能瀬晴菜学芸員と鈴木博子学芸員が講師となって、暗闇で光る特殊なビーズを使い小さなクリスマスツリーを制作しながら、クイズを交えた松に関する講話を聴いた。

 

 使用した松ぼっくりは、能瀬学芸員が同館構内で拾い集めたもので、モンタナマツと呼ばれる松の種類で、あらかじめ銀色のラッカーを塗って用意し、土台となる植木鉢はペットボトルの蓋を使用した。

 

松ぼっくりの鱗片(うろこ状のひだ)と軸の間に種(松の実)があり、種には遠くに飛べるよう羽がついていて、風散布による種まきの役割を果たし、動物に散布する朝鮮五葉松の大きな松ぼっくりの種は、土に埋めて餌を隠す習性があるエゾリスの大好物であることなどを解説。

 

 松ぼっくりが入っているペットボトルを見せ、どうやって入れたのかクイズが出題された。水に濡れると種が落ちないように小さく閉じる性質を利用し入れることができ、乾くと開いた状態に戻った。

 

 特殊なビーズを接着剤で貼り付け、小さなクリスマスツリーが次々と出来上がり、参加者は、完成したツリーを特殊な光に当てて光らせ満足した様子だった。

 

 荒井もも香さん(5)は「松ぼっくりクイズも分かっていて楽しかった」と話し、一緒に参加した母親は、「クリスマスツリーの下に一緒に飾りたい」と楽しんでいた。

 

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