小樽市立望洋台小・中学校 合同いじめゼロフォーラム

 小樽市立望洋台中学校(望洋台3・伊藤仁弥校長)では、「どんなことがあっても、決していじめやいじめに繋がる行動はいけない」というメッセージを込めた、いじめゼロフォーラム(後期)を、12月13日(水)14:35から同校体育館で、市立望洋台小学校(望洋台1・及川年彦校長)4年生49名を招き実施した。

 

 近年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、校内放送など遠隔の実施だった同フォーラムだが、今年度は生徒会運営委員会(関戸亜美花生徒会長)が中心となり、前期は7月に対面で開催され、後期も体育館に小学6年生と中学生の約200人が集まり、「だまされないで〜一度疑ってみれば〜」をテーマに事例を紹介しながら、グループごとに分かれて話し合った。

 

 いじめの定義は、心理的・物理的な攻撃を受けていたことにより、精神的な苦痛を感じているもので、事前に、同中生徒130人にアンケート調査し、嘘の噂を流されたことがある人は40人もいることが分かり、その噂で嫌な思いした人は40人中26人もいて、多くの人が嫌な思いをしていた。

 

 いじめは大人社会でも起こり得るもので、これからの長い人生で大切なことだと捉え、VTRに制作した嘘の噂を流された事例を見せ、嘘の噂を流した人・流された人・それを聞いていた人など、それぞれの立場になって考え意見を発表し合った。

 

 また、ネットで傷つく人を減らす方法にはどんなものがあるかも考え合った。

 

 関戸生徒会長(2年)は、「難しいテーマだったが、真剣に取り組んでくれた。嘘に係るいじめについて考えてもらった。騙される人は沢山いて、楽しいかもしれないが、根拠のない噂は広まり傷つき、学校に来られなくなったりと取り返しのつかないことになる。情報を信じずに疑ってほしい。今日考え学んだことをこれからの生活に活かし、望洋台中学校からいじめが起きないよう発信していきたい」と述べた。

 

 参加した小学生を代表して後藤さんは、「いじめは他人の人生を奪うこと。いじめの無い学校を目指したい。今日の話し合いを活かしていきたい」と話し、桜間さんは、「中学生の皆さんの話を聞き、改めていじめはしてはいけないと思った。貴重な体験をさせてもらった」と有意義な時間に満足していた。

 

 伊藤校長は、「いじめは、いつでも・だれにでも・どこでも起こり得ること。たったひとつの何気ない言動がきっかけになることも。自分は何ができるかするべきか、直接でなくても身近な誰かに何かを伝えられるのでは、そんなことができればと思う。

 

 それぞれ自分ごとに考えることが大事で、今日はそんな機会だったと思う。人を思いやる気持ちを今後も大切にしてもらいたい」と話した。

 

 ◎関連記事