フィリピンミンダナオへ支援物資を!小樽双葉高校で荷造り

 

 

 小樽双葉高等学校(住ノ江1・佐々木淳一校長)では、終業式の3月22日(水)11:30から、生徒会執行部と奉仕活動部の1、2年生16名が会議室に集まり、フィリピン・ミンダナオ子ども図書館へ寄贈する物資の梱包作業を実施した。

 

 2008(平成20)年に、市民団体のNPO法人「OTARUワールドフレンズ」から協力の依頼があり、毎年共に活動をしてきた。同法人が解散して2019(令和元)年12月が最後となり、その後は同校のみで活動を継続し15年目となった。

 

 ワールドフレンズから学んだ支援物資に関する定義を、生徒会・奉仕活動部の古田和幸教諭と山内聡也教諭が生徒たちに伝授し、「もらって困るものは送らない。喜ばれるもの。卒業生の靴も綺麗な物を選ぶ」と守り続けている。

 

 活動当初は、卒業生が使用していたまだ使える上靴の寄附からスタートし、この活動を知った市民や事業所・商店などから、支援物資の協力の輪が拡がっていった。

 

 作業服をリニューアルした阿部建設からは旧モデルの未着用作業服、さとう靴店から新品の靴、黒松内つくし園から子ども服、本願寺小樽別院仏教婦人部が集めたカバンや衣類などが届けられ、仕分けしてミンダナオに送った感謝のメッセージが書かれたハガキや写真が、現地スタッフから届いている。

 

 2022(令和4)年度はすでに10箱を発送している。今回は、卒業生の靴や衣類など147点を丁寧にたたみ、隙間なく2つの箱に梱包した。

 

 竹原大貴生徒会長(17)は、「日本は恵まれていると感じ、使わない物をミンダナオに送ることは、人としても良いことだと感じながら活動した。届いた服などを着てもらいたい。みんなも熱心に取り組んでいるので、今後このような機会があれば協力したい」と話した。

 

 赤い羽根共同募金から助成金を受けて送料などに充て、今回梱包した物資は今週中に発送し、2週間ほどで到着する予定。

 

 ◎小樽双葉高等学校(外部)

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