令和4年度最後の小樽市長定例記者会見 選ばれるまちを目指す!

 小樽市(迫俊哉市長)では、2022(令和4)年度最後となる定例記者会見を、3月31日(金)11:15から、市役所(花園2)2階市長応接室で開き、市内の近況や2023(令和5)年度人事などについて語った。

 

 昨年後半から徐々に観光客も戻り、最近の運河や堺町通り周辺には、インバウンドをはじめとする多くの観光客が訪れ、その影響は顕著で、観光施設の利用増や売上増に繋がっている。

 

 4月から外国船の寄港も再開し、5月8日(月)には新型コロナウイルス感染症の分類が5類となり、今後より人の動きが活発になり、地域経済の回復に期待し、2023(令和5)年度は、選ばれるまちを目指し市制を着実に前進させたいとした。

 

 人事に関しては、小山副市長退任後、4か月間空席となっていた副市長に上石明氏が4月1日(土)から就任。これまでの経験を活かし、市が抱える課題解決に向けて手腕を発揮してくれると期待を寄せた。

 

 2月1日から2ヶ月が経過した、小樽商工会議所内に開所のおたる移住・起業「ひと旗」サポートセンターでは、相談件数12件のうち5件が移住を決めた。

 

 市での移住ワンストップ窓口では対応しきれなかった仕事や住居に関する相談など、移住を真剣に考える人の相談が多った。さらに周知向上を図り、移住希望者に伴走型支援や情報提供を行い、移住者の増加による社会減の抑制に繋げたいとした。

 

 2019(令和元)年5月に開校した、小樽市子ども学習・生活支援事業のおたる子ども未来塾は、ひとり親世帯や経済的に不安を抱えている世帯の中学生を対象に、学習支援や困りごとへの相談支援をしている。開校時から参加者が年々増え、毎年30名の申込があり、2022(令和4)年度は40名の申込があった。

 

 それぞれ目標に向かって頑張っていて、特に中学3年生は熱心に参加し、2020(令和2)年度以降は、志望校に全員合格している。4月8日(土)に開校式を行い毎週土曜日に無料で実施し、現在参加者を募っている。

 

 中学校における市内全域の学校を対象とした合同部活動(拠点校方式)において、アンケート調査を踏まえ、表千家と裏千家の茶道部を新設する。

 

 表千家は表千家小樽吉祥会の布施宗悦氏が講師となり、生涯学習プラザ等で日曜日午後、裏千家は茶道裏千家淡交会小樽支部の前田宗京氏と北嶋宗恵氏が講師となり、小樽市公会堂等で土曜日午後に、どちらも月2回程度を予定している。

 

 記者からJRからバス転換について現状の認識についての質問があり、市長は、「しばらくブロック会議もなく、道からのバスの便数が示されてもいないし、状況に変化はない。将来に向け、いま示したプランが担保されるのか、絶対にこの形でやっていけるのか、しっかりと次のブロック会議でも議論したい」と回答した。

 

 双日が建設予定の小樽・余市・毛無山などを含む国有林の風力発電計画について、市長は、「準備書には時間のある限り目を通している。市長への手紙にも反対の意見が届いているが、今の段階では賛成とも反対とも言えない。自然災害の影響や生態系に与える影響、景観の影響を総合的に考えて判断したい。前回と考えに変わりはない」と回答した。

 

 ◎小樽市長記者会見記録令和5年3月31日(外部)

 ◎令和5年3月31日小樽市長記者会見(YouTube)