小樽スキー連盟(小鷹孝一会長)所属の指導員で、公益社団法人全日本スキー連盟(SAJ)のナショナルデモンストレーター武田竜氏(38)・須川尚樹氏(32)・片岡嵩弥氏(26)が、4月5日(水)14:00に市役所(花園2)2階市長応接室を訪れ、長野県白馬八方尾根スキー場で3月9日〜12日開催の第60回全日本スキー技術選手権大会とフィンランド・レヴィで3月26日〜31日開催の第22回インタースキー(国際スキー教育会議)の報告を行った。
スキーヤーの自由な表現から生まれるスキー技術の巧さとその進化を、4日間13種目で競い合う、第60回全日本スキー技術選手権大会に、同連盟から男子7名・女子4名が出場。
武田氏は、2019(平成31)年・2021(令和3)年・2022(令和4)年に続き優勝し4連覇に輝いた。2020(令和2)年はコロナで中止となっている。須川氏は9位入賞。昨(2022)年10位入賞だった片岡氏は27位だった。
武田氏は、2月19日岩手県開催の国体にも参加し見事優勝。2連覇となり、今年度出場した大会で負けなしだったが、その分プレッシャーはすごかったと言い、「60回の大会の中で、4連覇した人がいないので、歴史に名前を残すことができ、今年の目標が達成できた。次の目標は61回・62回に向けて精進したい」と述べ、スキー人口が少ないことにも触れ、「もう一度活気づけたい。小樽の中学生のスキー学習にも力を入れたい」と話した。
須川氏は、「上位になると決めて戦いに挑んだが、雪の状況が難しかったり、若手の選手が出てきたり、自分が思い描いたような競技はできなかった。粘って入賞し、次に繋げ目標は優勝」と話した。
片岡氏は、「大会前の調整は順調に進んでいたが、本番に合わせることができなかった。どうしてもミスを重ねてしまい、思うような滑りがどの種目もできなかった。昨年の順位を超え、表彰台を目指していたので残念だが、武田選手に勝つことを目標に、良い滑りができるよう準備していきたい」と話した。
4年に1度の全世界のスキー技術の祭典・第22回インタースキーでは、日本代表として小樽スキー連盟所属の同3氏を含む男子6名・女子4名で出場。スキー技術について発表し合った。
3チームに分かれ、武田氏が中心となりワークショップを行い、技術面に関して細かく説明。参加者からは、日本人に注目が集まり、高い評価を受けたという。
迫俊哉市長は、「ジャンルは違うが、世界で活躍する選手が出てきて嬉しい。ますます活躍され、スキーの雰囲気も良く、子どもたちにも励みになる。ぜひ後輩にも指導してもらいたい」と激励した。
今週末には、長野県でナショナルデモンストレーター20名で合宿があり、4月末にはアルペン大会も予定している。シーズンオフの夏場は、メーカーのサポートやトークショーなどに参加し、体調管理にも注意を払っているという。
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