小樽商工会議所新入社員セミナー26社・57名受講

 小樽商工会議所(中野豊会頭)中小企業相談所では、4月6日(木)・7日(金)9:00〜17:00に、小樽経済センター(稲穂2)7階大ホールで恒例の新入社員セミナーを開き、26社・57名が受講した。

 

 企業のニーズを基に研修内容を決定し、働き方改革時代に求められる社会人としての認識や心構えを確認し、受講者自身が自分で考えプロとしての自覚を高め、自分から行動できるように導き、安易な離職に繋がる意識を断ち切ることを目指す。

 

 講師は、同所での新入社員セミナーを担当して20年以上、多くの新入社員のモチベーションアップに貢献してきた、有限会社プロアシストの後藤真澄代表取締役が務めた。

 

 10班のグループに分かれた新入社員は、自己紹介に始まり、学生と社会人との違いや会社や組織の意味を学び、午後からは、職場や社会人のルールやマナーについて講義を受けた。

 

 2日目は職場での役割実践と応用について学び、午後は指示や命令の受け方についてポイントを教わり、注意点などを実践した。

 

 アンケート調査では、新入社員に求めれるものとして第1位は挨拶。第2位は指示や報告で重要度が高い。

 

 “言った!言わない!”とならないよう、簡単なことであっても復唱したりメモをすることを、注意点として伝えた。

 

 また、来客対応については、ドアの開け方に始まり対応のポイントなどを伝授した。最近では、コロナ禍でお茶を出す機会も減ってきているが、希望者には休憩時間を活用して指導した。

 

 社会人となったことで新たに加わる名刺については、隣の受講生を相手に、訪問者が先に出すのがエチケットだが、訪問者が自分より地位が上だったり、顧客の場合は自分が先に差し出すなど、細かく授受と管理方法について実践した。

 

 グループワークでは、小樽にあるイベントや商品・観光名所などに、さらにブラッシュアップさせ、若い世代が行きたくなるような(使いたくなるような)アイディアを企画し発表し合った。出席者が気に入った企画に1票入れ最優秀賞を決定した。

 

 それぞれのグループで企画を練り、1分間のプレゼンをして若者が発想するアイディアが詰まった企画が次々と発表された。

 

 昨年新入社員セミナーに参加した先輩2名がメッセージを語り質問などにも対応し、2日間のまとめを行い閉会した。

 

 市内ホテルに就職した18歳の新入社員は、「言葉使いや挨拶の仕方など、何も分からなかったので良い勉強になった。常識がないと思われる社会人にはなりたくない」と話した。

 

 ◎小樽商工会議所(外部)