「小樽写真散歩」by akemi iwata《春の使者・福寿草群生》

 春を告げる花のひとつ、福寿草の季節が今年も到来した。今年も小樽市塩谷の住宅の庭には、黄色い絨毯のように敷き詰められた福寿草の群生が出現している。

 

 春の妖精を思わせるこの花は、可憐だが使命を全うし、まだ冷たい雨風にも負けず懸命に咲いている姿が、訪問者の目を楽しませている。

 

 

 福寿草はキンポウゲ科の多年草で、“永久の幸福”や“幸福を招く”、長寿を意味などの花言葉で縁起が良く、北海道から九州の広い範囲に自生し日本人に親しまれている。

 

 4月8日(土)に訪問して住民に尋ねると、長い冬がようやく過ぎ、大雪だった雪も融け始めた3月10日(金)頃、積もった雪の隙間から福寿草を見つけたという。雪がまだある時から咲く準備をしていて、「力強い姿に元気をもらっている」と話していた。

 

 福寿草の群生は市内でも珍しく、5〜60年ほど前から、ふきのとうやクロッカスも交わって庭いっぱいに咲き誇り、写真愛好家の間では知る人ぞ知る撮影スポットで、地面を這うような体制で撮影を楽しんでいるという。

 

 

 

 群生の見頃は4月20日(木)頃までと予想され、5月になる頃には花が終わり、茶色になった葉に覆われ20cmほど伸びて秋を迎え、雪の下で越冬し早春の出番を待つことになるという。

 

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