春の火災予防運動 小樽市朝里川温泉で防御訓練

 4月20日(木)〜30日(日)の2023(令和5)年春の火災予防運動に先立ち、小樽市消防本部(見山義秋消防長)では啓発行事の一環として、19日(水)11:00から朝里川温泉ホテル(朝里川温泉2)で火災防御訓練を実施した。(写真提供:小樽市消防署警備課)

 

 事業所の従業者で構成する朝里川温泉ホテル自衛消防隊と小樽市消防団第1分団、小樽市消防本部が連携し、初期消火活動・宿泊客の避難誘導・消防隊による人命救助・放水活動を行って火災対策を確立し、市民及び施設関係者に火災予防意識の高揚と啓発を図るために実施されている。

 

 4月19日(水)11:00頃、同ホテル4階客室から出火。同ホテルの自衛消防隊が初期消火を行ったが消火できず、119番通報及び避難誘導を行い、その後駆け付けた消防隊が消火活動を行った。

 

 逃げ遅れた屋上からの要救助者には、はしご車のバケットに乗った消防隊員が救助に向かい無事に救出。はしご車バケット2つと消防団員1つ・消防隊員3つの6つから一斉放水し、本番さながらの訓練を実施した。

 

 訓練終了後、波岡消防署長は「明日から始まる春の火災予防運動の一環として総合訓練を実施した。朝里川温泉ホテルの自衛消防隊・消防各部隊とも、迅速かつ的確な消防活動が展開され大変有意義な訓練だった。

 

 特に今年は雪解けも早く、野火も数件発生していることから建物周囲に燃えやすい物を放置しないようにお願いしたい。また、火災の煙をいち早く知らせる住宅用火災警報器についても、まだ設置されていない家庭は、家族の安心のためにも早期に取り付けをお願いする」と講評を述べた。

 

 ◎小樽市消防本部のホームページ(外部)

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