ペンギンに快適なしゃっけー!プール完成 おたる水族館

 

 

 おたる水族館(祝津3)では、海獣公園にあるこれまでのペンギンプールに増設される、「しゃっけー!プール」が4月24日(月)に完成し、お披露目も兼ねて完成を祝うセレモニーを27日(木)9:30から行った。

 

 伊勢伸弥館長と新プール前に居合わせた来館者が、テープカットとくす玉割を行い、フンボルトペンギン30羽が暮らすペンギン舎の扉を開け、ペンギンたちが新プールで楽しく遊ぶ様子を見ようと期待が高まった。

 

 生き物たちを自然な環境に配慮した飼育を心がけ天然岩を中心部に配置し、その周りをぐるりと泳げるよう、既存のプ—ルとほぼ同じ広さのプールを増設。

 

 自然の風がダイレクトにペンギンに当たることで、ペンギンの生活に快適さをプラスし改善された施設に、角川雅俊獣医師は、「フンボルトペンギンは警戒心が強い。徐々に新しい環境にも慣れて行動が変化する様子を観察し続けたい」と話した。

 

 “しゃっこい”や“しゃっけい”は北海道弁で冷たいの意味と、石狩湾の大自然を背景に借景(しゃっけい)をプール名にし、自然の海にいるかのようなアングルで観覧や撮影ができ、思い出に残る展示を目指した。本物の海を借景し融合した常設展示は全例がなく、おそらく日本初と思われる。

 

 ペンギン舎から出てきたフンボルトペンギンたちは、最初は警戒して新プールに立ち入ることができなかったが、勇気あるペンギンが先頭を切って新しいプールを気持ち良さそうに泳いでみせ、時間が経つにつれ、新プールを泳ぐペンギンが増えていった。

 

 岩に登るまでには今しばらく時間がかかりそうで、ペンギンの行動は未知数。愛くるしい姿は、丘に上がったままでも注目を集めていた。

 

 ◎おたる水族館(外部)